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単体で、ビールや紹興酒などと、白米も捨て難い。餃子はかように様々なものと相性が良い。しかし、同じ庶民派中華のチャーハンやラーメンとの相性は格別だ。街中華を中心に、その格別さを堪能させてくれる店を徹底調査した。

「ラーメン」×「餃子」の絶品

江戸川橋「新雅」

江戸川橋「新雅」

食べる前から「あ、ここは当たりだな」と思う指標のひとつが、手入れの行き届いた店
内。こちらの『新雅』は昼も夜もひっきりなしに客が訪れる。それなのに、醤油差しまでいつもきれい。まったく商売人の鏡である。気配り目配りは味に表れるもの。沸騰させずに丁寧にダシをとったスープは、雑味がなく清々しい。

名物は「ニラそば」。シャキシャキの肉野菜炒めと、野菜から出るエキスが溶け合ったスープが絶品で、本気で箸が止まらなくなる。熱々の餃子を頬張ると、透き通った肉汁が口中にあふれ出た。豚挽き肉、キャベツ、ニラといったシンプルな具材の餡が、弾力のある皮の中にみっちり。素材の旨さがそのままに伝わる、何と素直な餃子だろうか。

厨房を担うお父さんと息子さん、接客担当のお母さんと奥様。家族の温かい人柄も、行列をつくる所以だ。

荻窪「手もみラーメン 十八番」

もみラーメン 十八番」

「営業は夜だけ。昼はお客さんがあまり来ないんです(笑)」と店主の馬塩さん。それもそのハズ。こちらの餃子と一番人気の特製ラーメンは、ニンニクのパンチがも~う半端ない。名物の餃子は毎日皮から手作り。キャベツ、玉ネギ、ニラなど野菜が主役の餡なので、大ぶりサイズでも重たくない。がっつり利いたニンニクが、食欲中枢をビンビン刺激してくれる。そして一番人気の特製ラーメンにのる長ネギと豚バラ肉炒めには、これまたすりおろしニンニクをたっぷりと。「荻窪ラーメンといえばあっさり醤油」のイメージだったアナタは、確実に“めんくらう”旨さだ。

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おとなの週末Web編集部
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