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「9月10日」。今日は何の日でしょう?答えは「カラーテレビ放送記念日」!

日本初の国産カラーテレビは自動車並みの高価格!?

1956年12月20日にカラーテレビの実験放送が始まり、1960年(昭和35年)9月10日、NHK、日本テレビ、ラジオ東京テレビ(現TBS)、読売テレビ、朝日放送の5局が本放送を開始。それを記念し9月10日を「カラーテレビ放送記念日」としました。

現在、テレビといえばカラーは当たり前、量販店に行けば、ハイビジョンやフルハイビジョン、液晶、有機EL、薄型、4K、8K……など選択肢も山のようにあって目移りしてしまいます。しかし、カラーテレビ(color TV)・クーラー(cooler)・自動車(car)がそれぞれの頭文字を取って「3C」と呼ばれていた昭和30年代、東芝 の「21型D-WE」が日本初の国産カラーテレビとして発売されますが、ブラウン管のカラーテレビは自動車並みの高価格。さらに当時は白黒テレビが大半だったため、テレビ番組自体カラーに対応したものが少なく、一般家庭にはなかなか普及しなかったのです。

白黒テレビが大半だったころ、カラーテレビは自動車並みの高価格なものでした(photoAC)

初めて放映されたカラードラマは「赤い陣羽織」(1959年)、テレビアニメは「もぐらのアバンチュール」(1958年)。どちらも日本テレビの番組でしたが、まだ実験放送期間中だったため、実際に試聴できた人はごく少数に限られていました。一般の人が見られるようになった日本最初のカラーテレビアニメという意味では、1965年からフジテレビで放映された「ジャングル大帝」(原作:手塚治虫、制作:虫プロダクション)かもしれません。

そんな中、1964年の「東京オリンピック」をきっかけに状況が動きます。「開会式をカラーで見たい!」という国民の願いと、高度経済成長の好景気が後押しし、各メーカーが安価なカラーテレビの生産に乗り出し、お茶の間に浸透していったカラーテレビ。1973年にはカラーテレビの普及率が75%を超え、ついに白黒テレビと逆転しました。

画像の美しさをはじめますます進化するテレビ。地上波、BS、CSなどチャンネルも番組も自由に選べる時代。次はどんな夢の世界を見せてくれるでしょうか?

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おとなの週末Web編集部
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