正規の作り方に遜色ない味。中身はレンチンにもこのまま対応可能!
ラップを取ると、見慣れないタイプの中華スープの中に、見慣れたカップヌードルの麺が鎮座する光景が目の前に現れた。露出していた部分も蒸されて戻っていて、硬めではあるが食べられる。スープは火傷しそうに熱い。
底の方を箸で選んで食べると、ちょうどいい柔らかさだ。お湯で作ったカップヌードルに遜色ない。しかし、後述のどん兵衛のようにコシが出るということもない。お湯で作るのに対して、メリットも無ければデメリットも無い。
そして水を多めにされたスープも違和感がない。カップヌードル本来の味がちょっと濃すぎる人には、むしろこちらのほうがしっくりくるかもしれない。ほぐしながら食べていると、露出部分の麺も湯を吸って、すぐに他と変わらぬ食感に変わった。
つまり、「お湯を注いで作るのとほとんど変わりません」という結果なので、この調理法はアリだ。どん兵衛のように、隠れていた魅力が引き出されることはないが、残念なところもない。普通の調理法と変わらない味と評価できる。
米国では「レンチン対応版」パッケージに変更済み!
結論としては、電子レンジで水から熱するカップヌードルは「アリ」だ。障害はパッケージだけである。
実は、米国のカップヌードルのパッケージは、すでに電子レンジ対応版に変更されている。カップも含めたパッケージすべてが紙でできているので、問題なく水を入れて電子レンジにかけられるのだ。「水を入れてレンチン2分15秒(アメリカ日清の公称値)」でできあがるカップヌードルは、これまで以上の手軽さになる可能性がある。
日本のパッケージも電子レンジ対応に変わる可能性はあるのだろうか。少なくとも、カップヌードルの中身のほうは、特に変更することもなく対応できそうだ。