飲み方で変わるテキーラの魅力を再発見『テキーラバー Gatito(ガティート)』@大井町
テキーラといえば学生時代にやらかした痛い思い出の酒?いやいやそれは昔の話です。今や日本にも良質なテキーラが入ってくるようになり、改めてそのおいしさが注目されているのだ。良質のテキーラは原料となる多肉植物のアガベ100%で造られている。
「植物由来なので飲んだ後が軽やかなんですよ」という店主の伊藤さんは、あの手この手でテキーラのおいしさを追求している。
気まぐれタコス 1300円、オリジナルハイボール 1100円
例えば、とある老舗バーのような氷なしの「オリジナルハイボール」は自家ブレンドしたテキーラを使う。これがスッキリなのに味わい深く、飲み飽きしないのだ。また前割り用の陶器ボトルは、特注で作ってもらったという逸品だったりもする。究極は、伊藤さんが編み出したというお燗テキーラ。これはメキシコ人にも喜ばれたというお墨付きだ。
また「テキーラはお鮨と合うんですよ」と意外な一面も教えてくれた。実は伊藤さん、鮨とテキーラのペアリング“鮨テキ”なる活動でも知られている。テキーラの知られざる魅力を紐解く伊藤さんにかかれば、グラスの中のテキーラがいっそう楽しい酒に見えてくる。
【家飲みレシピ】テキーラ前割りロック
テキーラも焼酎のように前割りにするとおいしい。ガラスの瓶にミネラルウォーターと好みのテキーラをアルコール度数15%になるように入れ、冷蔵庫に一晩以上置く。氷を入れたグラスに注ぐ。数日かけて飲んでも可。
[住所]東京都品川区大井4-10-7
[電話]03-3774-7757
[営業時間]18時~23時半
[休日]不定休 ※SNSで確認
[交通]JR京浜東北線ほか大井町駅西出から徒歩4分
初めてでもアブサンと仲良くなれるバー『The Condition Green(コンディション グリーン)』@中目黒
アブサンは薬草を漬けた蒸留酒。ニガヨモギを筆頭にアニスやフェンネルなど様々なハーブが使われている。世界的には愛好家も多いが、日本ではまだ馴染みが薄く、飲む機会は少ないかもしれない。そんなアブサンを100種類以上も揃えているのがここ。その品揃えはプロのバーテンダーも目を見張るほどだ。
「若いときによく知らずに飲んで、その先入観から苦手という方も多いんですよ。でも正しい飲み方をしてもらうと、こんなにおいしいお酒だったのかと感動してもらえるのがうれしくて」と店主の前所さん。
White Bloody Mary 1540円、Summer Love Triangle 1540円
ストレートで飲むイメージのアブサンだが、アルコール度数は60度前後と高い。そこで割って飲むのがおすすめという。気軽なソーダ割りや水割りもいいが、アブサンを引き立てるカクテルも前所さんの得意技。プリンに見立てたり、鰹節をトッピングしたり、アブサンの可能性は無限大と教えてくれる。
昔から多くの芸術家に愛されたアブサンはファンキーなデザインのラベルも多く、迷ったらジャケ買い感覚で選ぶのも楽しい。とはいえ度数はやはり高いので、飲み方は相談しながらで。
【家飲みレシピ】きゅうり入りソーダ割り
アブサンの香りに合うきゅうりを使ったソーダ割り。グラスに氷、お好みのアブサン(あればスイス産がおすすめ)20ml、炭酸水をグラスの8分目まで入れて混ぜる。ピーラーで薄切りにしたきゅうりを入れる。
[住所]東京都目黒区上目黒5-4-8
[電話]050-1091-4424
[営業時間]バー:17時~24時(金・土は~翌2時)、カフェ:火・水10時~15時
[休日]バー:水・日、カフェ:火・水以外すべて
[交通]東急東横線ほか中目黒駅中央口、東急田園都市線池尻大橋駅東口からともに徒歩15分
撮影/松永直子(Antonic)、西崎進也(THE HISAKA、dillydally、どんまるてぃん、The Condition Green)、貝塚隆(Gatito)、取材/芦谷日菜乃(Antonic)、岡本ジュン(THE HISAKA、Gatito、The Condition Green)、白鳥紀久子(dillydally、どんまるてぃん)
※2024年9月号発売時点の情報です。
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