室蘭「やきとり岸屋」豚肉の“やきとり”
続いてご紹介するのが「室蘭やきとり」。美唄が炭坑の町なら室蘭は鉄の町。1880年代に初めて鉄工所が開設され、今では鉄鋼各社の高炉が林立する日本でも有数の鉄の町になりました。
工業地帯からほど近い場所にあるのが「中島町」という飲食街で、多くの「やきとり」名店も軒を並べます。筆者が好きなお店は「やきとり岸屋」。肉を焼く煙と大勢のお客様の人いきれが店に充満し、これだけでビールのアテになりそうです。
いただいたのは「精肉」と「トントロ」と「タン」。ここで気づかれた方もいるかと思いますが、「室蘭やきとり」は基本的に豚肉です。
昭和初期、豚のモツ焼きなどが多くの屋台で提供されており、鳥肉よりも安く手に入る豚肉が「やきとり」と称されるようになったと言われています。肉の間には美唄同様、玉ねぎが入ります。これがシャキシャキして、いい味出すんですよね~。
そして、最後の味付けとして欠かせないのが「洋からし」。肉はプリプリ、甘いタレとからしの相性が抜群でビールの最高の相棒です。室蘭は人口に占める焼きとり屋の割合が全国1位と言う声もあるそうな(室蘭観光協会のサイトより)。鉄の町が育んだ「絶品やきとり」をどうぞお試しください。