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レストランらしい気品をまとった ここならではの味『シャルキュ』@虎ノ門

店名に冠した通り、ここはシャルキュトリーが主役のビストロ。店主の町筋さんは、ニースでの修業時代に食べたシャルキュトリーのおいしさに感動し、再び渡仏して改めてシャルキュトリーを学んだ。そんな町筋さんの手によるシャルキュトリーは、レストランらしい華やかさをまとっている。

「カイエット・プロヴァンサル」はまるでモザイクタイルのように美しく、「パテ・アン・クルート」は端正。その姿の良さからは丁寧な仕事ぶりがうかがえる。

パテ・アン・クルート 2530円、グラスワイン 800円~

『シャルキュ』(左)パテ・アン・クルート  2530円 (右)グラスワイン 800円~ 豚肉やフォアグラなどを入れたパテをパイ生地で包んだフランス料理の大定番

「自家製だからこそ“自分のおいしい”に合わせて作れます。そして手をかけた分だけおいしくなってくれる」と町筋さん。

シーズンにはジビエを加えたり、付け合わせのピクルスに季節の和野菜を使ったりとここならではの工夫も怠らない。冬には店頭で乾燥させるサラミ類を一年分仕込み、白カビチーズも作ってしまうという町筋さん。その職人気質と朗らかな人柄を慕って集まる食いしん坊で、店はいつも賑わっている。

『シャルキュ』シックだが気取らない雰囲気

[住所]東京都港区虎ノ門1-11-5 森谷ビル地下1階
[電話]03-6205-4177
[営業時間]18時~22時(金は〜23時)
[休日]日
[交通]地下鉄銀座線ほか虎ノ門駅1番または4番出口から徒歩2分

ひとりでもあれこれつまんで飲めるポーションがうれしい『ビストロ スマイユ』@代々木上原

「ワインも料理もクラシックなものが好きなんです」という店主の石谷さん。実はフランス郷土料理の会を隔月で開くほどマニアックで勉強熱心な料理人である。

シャルキュトリーとの出合いはまだ料理人として駆け出しの頃で「いつかは作ってみたい」と強い憧れを持ったとか。その情熱からシャルキュトリーの名店へ飛び込んで修業し、2年前にこの店を開いた。

黒板に並ぶのは「パテ・ド・カンパーニュ」、「アンドゥイエット」など王道のメニューばかり。でも盛り付けやアレンジでモダンなニュアンスを加えているのが新鮮だ。

丹波黒どり、豚、フォアグラ、ピスタチオのパテアンクルート 1100円、グラス赤ワイン 1500円

『ビストロ スマイユ』(手前)丹波黒どり、豚、フォアグラ、ピスタチオのパテアンクルート 1100円 (奥)グラス赤ワイン 1500円 小ぶりな前菜サイズで女性でもペロリ

ドカンとしたボリュームが定番のシャルキュトリーだが、この店ではポーションはやや控えめ。さらにできるものはポーションを調整してくれるから、ひとりであれこれ食べたいときにもうれしい限り。カウンターおひとり様が常連に多いというのもうなずける。

遅い時間にはワインを主体に軽くつまむのもよしと、肩の力の抜けた気軽さも魅力なのだ。

『ビストロ スマイユ』カウンターがメインの小さな空間

[住所]東京都渋谷区上原1-3-8 ルパルク上原1階
[電話]070-4466-3968
[営業時間]18時~翌1時(22時半最終入店)
[休日]日 ※不定休あり
[交通]小田急線代々木八幡駅から徒歩4分

撮影/西崎進也(プレ ド ショウイン)、貝塚隆(トポロジー、シャルキュ、スマイユ)、取材/編集部(プレ ド ショウイン)、岡本ジュン(トポロジー、シャルキュ、スマイユ)

2024年10月号

※2024年10月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「門前仲町の良店5選 日本酒、ワインが美味しい店で自在に楽しむ」では、覆面調査隊がなんともグッとくる人情の街「門前仲町」で見つけた良店を実食レポートしています。

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おとなの週末Web編集部
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