美味しいくるみの見分け方
新鮮なくるみはカリカリとしています。いっぽう、酸化が進むと柔らかくなり、潰れやすくなります。
くるみは脂質が多いぶん酸化しやすいため、開封したらできるだけ早めに食べ切ることが必須です。また、開封後は密封してできるだけ空気に触れないようにして冷蔵庫か冷凍庫に入れて保存しましょう。理想は、遮光の袋に入っているものを選ぶことです。
また、形が崩れていると割れた部分から酸化しやすくなるため、できるだけ形が崩れていないものを。
開封したときに、酸っぱい臭いがしたり、油臭いようなものも酸化が進んでいる可能性があります。
賞味期限が切れても食べられる食品が多いといわれていますが、くるみに関しては、賞味期限切れのものや、賞味期限ギリギリのものは避けたほうがいいでしょう。
くるみの注目栄養素
くるみは不飽和脂肪酸と呼ばれる脂質の一種である「オメガ3(n-3系)」という油の含有量が多いことが特徴です。約28gで、1日にとりたいオメガ3脂肪酸をとることができるほどです。
オメガ3脂肪酸には、血液をサラサラにする、悪玉コレステロールを減らす、血管をしなやかにするなどの健康効果が認められています。こういった効果により、生活習慣病、心筋梗塞や脳血管障害などのリスクを減らすことが期待されている超良質な油なのです。
ただし、前ページでご紹介したとおり、くるみは約70%が脂質のため、食べすぎると肥満を招くので注意が必要です。
また、オメガ3脂肪酸は酸化されやすく、酸化されると毒性の強い過酸化脂質という油に変異してしまいます。そのため、購入したらなるべく早く食べ切りましょう。
酸化の心配なく食べることができるのは殻付きの生くるみです。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。