「音速の貴公子」「芦毛の怪物」名だたる名馬が眠る地へ
お腹もいっぱいになったところで、「音速の貴公子」サイレンススズカに会いに行きましょう。デープインパクトが最後の追い込みで勝つ競走馬の代表とすると、大逃げを打って勝つサラブレッドの代表がサイレンススズカでした。
1998年10月11日の東京競馬場「毎日王冠」で見せた大逃げ優勝は今も語り草。次のレースで怪我をして残念ながら天国に召されましたが、今でもディープより速かったのではないかと言われています。稀代の逃げ馬と天才的末脚(すえあし)を持つ英雄との闘い。もし実現していたらと思うと想像するだけで胸が高鳴ります。
厚真町から車で40分ほど東に走った平取(びらとり)町には、同馬の碑があり訪れるファンが絶えません。
さぁ、サイレンススズカの次は「芦毛の怪物」オグリキャップの記念碑へ。時はバブル真っただ中の1990年。年末のグランプリ有馬記念はオグリの引退レースになりました。中山競馬場に集まった競馬ファンは何と17万人と言われています。
大観衆に背中を押され、4番人気と低評価だったオグリは見事優勝し有終の美を飾りました。彼が繋養されていたのが新冠(にいかっぷ)町にある優駿スタリオンステーションで、その隣にあるメモリアルパークにオグリの墓碑があります。
北海道でサラブレッド銀座ともいわれるのが当「新冠町」と「新ひだか町」エリア。この界隈には数多くの牧場があり、そこかしこでサラブレッドが駆け回っています。