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「ここの取材は、最低1週間はかかるね。今回はあきらめましょう。来年また来ましょう」

ということになりました。

冷蔵庫の中には大きなザリガニのようなものが袋に入って、いっぱい積み上げられています。これもガンボスープの食材です。いいダシが出るのです。冷凍した魚も積み上げられています。汽水のザリガニを捕るしかけに入れるえさです、と教えてくれました。

大竹君が、

「ミシシッピデルタをめぐる乗り物、ホバークラフトが運行しているので乗ってみましょう」

と言いました。さまざまな水草が浮かんでいて、スクリューの船では行けないのです。飛ぶように船は進みます。何か大きなものが動いています。でっかいワニです。ここは亜熱帯、カキとワニが共存しているのです。

…つづく「アメリカ、フランスでも大人気…!日本の「旨いかきの旬」を覚える超簡単な方法とその理由を解説【かきじいさん、世界へ行く】」では、カキじいさんが 「森は海の恋人運動」 をなぜ大切にするのか、その原点に迫ります。

連載カキじいさん、世界へ行く!第31回
構成/高木香織

●プロフィール
畠山重篤(はたけやま・しげあつ)

1943年、中国・上海生まれ。宮城県でカキ・ホタテの養殖業を営む。「牡蠣の森を慕う会」代表。1989年より「海は森の恋人」を合い言葉に植林活動を続ける。『漁師さんの森づくり』(講談社)で小学館児童出版文化賞・産経児童出版文化賞JR賞、『日本〈汽水〉紀行』(文藝春秋)で日本エッセイスト・クラブ賞、『鉄は魔法つかい:命と地球をはぐくむ「鉄」物語』(小学館)で産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞。その他の著書に『森は海の恋人』(北斗出版)、『リアスの海辺から』『牡蠣礼讃』(ともに文藝春秋)などがある。2025年、逝去。

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高木 香織
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