おせち料理の5つの料理が持つ意味を知り、一年の幸福を願おう
おせちは、一般的に「祝い肴」「口取り」「酢の物」「焼き物」「煮物」の5つの要素で構成されている。
関東でいう「祝い肴」は、数の子、黒豆、田作りのこと。数の子は、一腹に卵が多数あることから子孫繁栄を意味する。まめましく(=真面目によく)働けますようにという願いが込められた黒豆は、仕事を頑張りたいときにぴったりの食材だ。田作りは、カタクチイワシを田畑の肥料に使用したことから豊作を願って作られた。
「口取り」は紅白かまぼこ、栗きんとん、昆布巻き、伊達巻き、魚の甘露煮などがあり、おせち料理の中でも初めに食す料理だ。紅白かまぼこは日の出を意味し、赤は邪気を払い、白は清らかな心を表現しているといわている、栗きんとんは、黄金色の財宝がモチーフになっており商売繁盛や金運をもたらすとされている。
「酢の物」はれんこんやちょろぎ、紅白なますが一般的。人参の赤と大根の白で水引をかたどり、見た目でも縁起のよさを感じられる紅白なますは、平安と平安を祈る縁起物という意味を持つ。大根やにんじんは土に根を張る根菜であることから、家の安定という意味も含んでいるようだ。
「焼き物」に関しては、さまざまあるが、鯛や海老を焼いて食べることが多い。鯛はめでたいという意味を持ち、海老は長生きを願う食材だ。