クラフトビールの客層にも届け
「CHILL GREEN bitter & tropical」は、どうか。1月29日、東京・渋谷のダイニングバー「HangOut HangOver 渋谷店」で行われた新商品発表会に参加した。
この新商品の特徴は、ビールに香りや苦味をつける植物「ホップ」に注目したこと。中でも、「ギャラクシーホップ」が使われている。ホップの世界全体の年間生産量のわずか約1%という希少な品種だ。
柑橘系のフレーバーで人気の「IPA」(アイピーエー)というスタイルのビールに用いられることで有名な原材料。パッションフルーツのようなさわやかな香りで知られる。
浜田酒造は、ビールに使われるこの希少な原材料を、独自の製法で「ピンクグレープフルーツのような甘くさわやかな柑橘香と、ほろ苦い味わいを実現」させたという。
発表会場には、同社の浜田雄一郎社長をはじめ、浜田光太郎副社長らが出席。挨拶した浜田副社長は、第2弾「CHILL GREEN bitter & tropical」について、「第1弾商品は国内外で高い評価をいただいた。その第2弾の商品を市場へ投入します。ボタニカル系麦焼酎で、焼酎市場のさらなる活性化を目指してまいります」と語り、同社に新たに生まれた商品を力強くアピールした。
同社商品開発課の担当者によると、「同じくホップを使用し、特にフレーバーを重視するクラフトビールとの親和性があるため、クラフトビールの飲用層などの新たな顧客層の獲得をねらっている」という。
商品開発にあたっては、3年を要し、試した原材料は10種類程度のホップを含め約200種にも上ったという。その中で、「CHILL=落ち着く・ゆったりとする」といった“癒し”のブランドイメージに最も合致したのが、「ギャラクシーホップ」を用いたものだった。
「CHILL GREEN」は、「新感覚の香味」を実現するため、いずれも「ボタニオール製法」と「リファインブレンド」という2つのこだわりの製法で作られる。
ホップを使った焼酎はこれまでにもあるが、「ギャラクシーホップ」の焼酎は今のところ、この「CHILL GREEN bitter & tropical」だけだという。