セブン‐イレブン・ジャパンが2025年2月11日、全10種の本格韓国メニューが楽しめる新商品を発売した。これまでにも人気を得ていた韓国料理。今回は現地の原材料を使用し、本場の味を片手で楽しめるおにぎりシリーズをはじめ、味にもとことんこだわったラインナップで登場。韓国観光公社公認の商品も!商品ラインナップを見る前に、少しだけ韓国の食文化についてのぞいてみよう。
「バランス」を大切にする韓国の食文化
韓国料理の定番といえば、韓国伝統料理の代名詞とも言える「ビビンバ」、韓国風のり巻きの「キンパ」、厚切りの豚の三枚肉を焼く「サムギョプサル」、韓国風お好み焼き「チヂミ」、鶏肉の中に漢方を詰めて煮込む「参鶏湯」、春雨や野菜を炒めた「チャプチェ」など、挙げ出したらキリがないほど。そんな多種多様な韓国料理が大切にしているのは「バランス」だ。
古くから、中国から伝わった食の思想「医食同源」の考え方が強く根付いている韓国で、健康的な食生活で重要視されるのは「五味五色」のバランスという。「青・赤・黄・白・黒」からなる5つの食材を、「甘味・酸味・塩味・苦味・旨味」の5種類の味付けで献立をつくるということ。たとえるなら日本の「一汁三菜」という考え方に似ているかも。私たちになじみの深い「ビビンバ」も、ひと皿で五味五色を再現している料理の1つ。もともと食卓に並ぶおかずの数が日本よりも多い韓国。中途半端に残ってしまったおかずをごはんの上に乗せて食す「ビビンバ」ですら、「バランス」にこだわっているというのだ。
韓流ドラマやK-POPブームが韓国料理の人気を牽引
遡ること2004年、韓国ドラマ『冬のソナタ』のヒットで突如火がついた韓流ブーム。その後、2010年代にはK-POPが大流行。さらに2020年代にはVOD動画配信サービスから『愛の不時着』などの韓流ドラマが大流行し、再び韓国ドラマに注目が。そんな流れと並行し、韓国料理もブームに。東京・新大久保や大阪・鶴橋などのコリアンタウンには、今でも韓流ファンの女性たちが集まり大賑わいを見せている。
韓国料理が女性にウケる理由
韓国の食文化のもう1つの特徴は、発酵食品をはじめとした「スローフード」であること。時間をかけてつくった発酵食品をはじめ、鶏ガラや牛テールなどをじっくり煮込んだスープ類、種類が豊富な常備菜、韓国ならではの合わせ調味料、そのほか新鮮な野菜や山菜、魚介に海藻など、健康をサポートする食材が豊富に使われていること。健康に良いということはもちろん美容にもいい。韓国の女性の肌が美しいのは、日頃食べている韓国メニューにはコラーゲンが豊富に含まれているからだと思われる。