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痛ましい事件の原因は……

ホッキョクグマは、北極圏の海氷上で主食となるアザラシや魚、鳥などを狩り、餌にして生きています。しかし近年、地球温暖化により氷が溶け出し、海氷面積が減ったことで十分な獲物が獲れず、その数が激減しているといいます。

そんな中、2018年に「北極圏に近いカナダのヌナブット準州、ホッキョクグマが人間を襲い、男性が子供を守って死亡した。ホッキョクグマが人間を襲うのは珍しいという」(2018年7月5日/BBC NEWS JAPAN)という事件がありました。末尾に書かれた「ホッキョクグマが人間を襲うのは珍しい」というところがポイントで、本来なら人間を襲うはずのないホッキョクグマを、ここまで追い詰めてしまったということ。自然を破壊し、何の罪もない動物たちの命を奪っているのは他でもない人間なのです。

海氷が減ってホッキョクグマの住処や餌が失われている(photoAC)

絶滅の危機に瀕しているホッキョクグマのために

全身が白い体毛に覆われているように見えるため、日本ではシロクマ(白熊)の愛称で呼ばれ親しまれているホッキョクグマ。夏の動物園ではよく、暑さのためか水辺にベタッと横たわっている姿が印象的。そして思い出したかのようにいきなり水へ飛び込む。その動き1つ1つがかわいい。

ホッキョクグマの親子。絶滅を防ぐためにできることから(photoAC)

そんな彼らが絶滅しないよう、また北極圏の海氷がこれ以上消滅しないために、私たちにもできることがあります。まずは地球温暖化の最大の原因である二酸化炭素の排出量を減らすため、燃料や電力の消費を抑えること。「電気をつけっぱなしにしない」「冷暖房の設定温度に気をつける」「車での移動を減らして自転車にする」など、暮らしの中でできる取り組みから始めてみましょう。

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おとなの週末Web編集部
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