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バーの店主を経て1985年、福岡・大名で創業

「一風堂」の創業は1985年。福岡市中央区大名の地に誕生しました。創業者の河原成美さんは、1952年12月18日、福岡県三潴郡城島町(現久留米市)生まれ。大学卒業後、役者を目指していた河原さんは、お兄さんから、「友達の店が閉店するので、バーをやってみないか」と勧められ、1979年、博多駅近くのわずか5坪ほどの場所に「AFTER THE RAIN」というバーを開きます。

26歳のとき、博多駅近くにバー「AFTERTHE RAIN」を開業=1979年

河原さんが26歳のときでした。バーは繁盛し、3年後には念願だった九州最大の繁華街・天神の20坪の場所に移転して月商500~600万円の店へと進化を遂げました。

その頃の河原さんは、「33歳までにもう1店出店し、35歳までに天職を見つける」という目標を定めていました。友人やお客さまからは、「繁盛しているからバーの2号店を出せばいいじゃないか」という意見が大半でしたが、河原さんは「それではつまらない。もっとみんなが驚くようなことをしたい」と考えていたのでした。

そんななかで、普段からラーメンを食べ歩いていた河原さんの脳裏に「ラーメン店」という構想が浮かんできました。お客さまに「ラーメンは好き?」と尋ねると、誰もが「好き」と答えるのですが、多くの女性は「好きだけどあまり行かない……」という回答がほとんどでした。

「原点のラーメン」はクリーミーなとんこつスープ

聞けば、博多に限らず、当時のラーメン店は「汚い」「臭い」「怖い」というイメージが強く、女性が気軽に入れる店がほとんどなかったということでした。

そこにヒントを得た河原さんは、「だったら女性がひとりでも気軽には入れる“かっこいいラーメン店”を作り、福岡じゅうの女性が集まるようなお店にしよう!」とかんがえたのでした。つまり、目標に定めたもう1店の出店は、ラーメン店とすることを決心したのです。

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おとなの週末Web編集部
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