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3カ月間、ラー博の厨房に立った創業者

2024年2月から5月の、新横浜ラーメン博物館30周年企画「あの銘店をもう一度」での出店では「一風堂1994」として、河原さんに3カ月間、ラー博の厨房に立っていただきました。どうしてもはずせない用事を除いても、九割がたは厨房に立たれていました。そうそう、河原さんの会社の入社式も、ラー博で行いました。

「一風堂」創業者の河原成美さん。ラー博30周年企画での出店ではみずから厨房に立った

この3カ月間では、“一風堂クロニクル”と題して、過去に発表したメニューと、予定にはない新メニューの合計“16作品”を発表していただきました。私はこの3カ月間は、いわば河原成美さんの個展だったと思います。そのタイトルは「Let’s Go Crazy!」 。和訳すると「無我夢中」ということだそうです。

河原さんによると、「人は短い期間でもいいから無我夢中になる時期があったかないかで大きく変わる。しかし人は年を重ねると知識もつくし、経験も豊富になるため、なかなか無我夢中になれなくなる。だから僕はラー博での3カ月間、その無我夢中な気持ちをもう一度奮い立たせたい―そんな思いでのぞみました」やっぱり河原成美さんはすごい!私自身もはっとした言葉です。

河原さんは2024年に72歳になりました。企業としても上場を果たし、大きな組織となりましたが、私が出会った頃の河原さんと何一つ変わっていません。それが河原さんの魅力です。これからの「一風堂」と河原さんの未来にとてもワクワクします。

ラー博30周年企画で提供した「原点のラーメン」。写真左が「一風堂」創業者の河原成美さん。右はラー博館長の岩岡

■『一風堂』大名本店

[住所]福岡市中央区大名1-13-14

『一風堂』大名本店

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』2025年2月20日発売

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社、1760円)

『新横浜ラーメン博物館』の情報

住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
交通:JR東海道新幹線・JR横浜線の新横浜駅から徒歩5分、横浜市営地下鉄の新横浜駅8番出口から徒歩1分
営業時間:平日11時~21時、土日祝10時半~21時
休館日:年末年始(12月31日、1月1日)
入場料:当日入場券大人450円、小・中・高校生・シニア(65歳以上)100円、小学生未満は無料
※障害者手帳をお持ちの方と、同数の付き添いの方は無料
入場フリーパス「6ヶ月パス」500円、「年間パス」800円

新横浜ラーメン博物館:https://www.raumen.co.jp/

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おとなの週末Web編集部
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