ラー博準備室のキラキラとまぶしい光景で出店を決断
建設現場を見ていただいた帰りに、ラー博の設立準備室に寄っていただきました。これも後日知るのですが、実は、ここに立ち寄っていただかなければ「一風堂」の出店はなかったのです。
河原さんによると、「扉を開けた瞬間、そこには僕が忘れていた熱気がみなぎっていて、若いスタッフが夢に向かっていきいきとしている光景がありました。ちょうど6人くらいの若いスタッフがいて、ある者は電話をかけ、一方では声高に議論をしていて、壁には全国のラーメン店の記事が貼られ、“オープンまで150日”“勝ち抜くぞ!”と、大書した紙が貼られていました。みんな目がキラキラしていて、あの光景があまりにもまぶしく、立地なんて関係ない、このスタッフたちと一緒に働きたい……と思ったのです」とのことでした。
私としては、当時はラー博オープンまで、あと半年を切っていたタイミングでしたので、本当に必死でした。その必死さが伝わり、河原さんは出店を決断してくれました。