フランス郷土料理と旬の野菜で編み出す素朴な手料理『刻ノ音製作所(ときのおとせいさくじょ)』@西永福
料理人になるきっかけは、「遠い憧れ」だったフレンチをカジュアルに提供するレストランに出合い、感動したからという東太一郎さん。修業を経て一昨年前、念願の独立。こちらではフランスの郷土料理を日本人に親しみやすい味わいに仕上げている。
例えば、ローズマリーがさりげなく香る、柔らかくジューシーな豚のオーブン焼き。コクのあるフォン・ド・ヴォーソースと合わせれば一層味わい深い。白ナスや万願寺唐辛子を大きくカットし、シンプルに塩で焼いた付け合わせも魅力的だ。
ハーブ豚のオーブン焼き300g2550円、グラスワイン赤1300円

また契約農家から土付きのまま届く旬野菜を、たっぷり詰めて焼き揚げたキッシュもおすすめ。甘い金時芋のホクホク感はどこか懐かしく、ほっとする味わい。
ひとりで訪れ、小皿メニューをつまむお客さんも多いこちら。店名には、食事を通じて笑い声や会話の「音」を生む場でありたい、という思いが込められているそう。確かに、静かな住宅街の西永福を盛り上げる、暖かな居場所となっている。
店主:東太一郎さん「おひとり様にはハーフでのご提供も可能です」
[住所]東京都杉並区永福3-37-6岸岡ビル1階
[電話]03-6379-2898
[営業時間]17時~23時(22時LO)※金~日:11時半~15時(14時LO)
[休日]月(不定休あり)
[交通]京王井の頭線西永福駅南口から徒歩1分
撮影/浅沼ノア(DIALOGUE)、貝塚隆(couscous Rougir、SAjiYA)西崎進也(刻ノ音製作所)、取材/芦谷日菜乃(DIALOGUE、刻ノ音製作所)、白鳥紀久子(couscous Rougir)、岡本ジュン(SAjiYA)
■おとなの週末2025年4月号は「おいしい空港」
※2025年2月号発売時点の情報です。
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…つづく「都心の最強ビストロ5選」でも実食レポートしています。