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撮り鉄の「食」の思い出(50) 富山の鉄道とチューリップとホタルイカ/1992年~2019年

撮り鉄の「食」の思い出(50) 富山の鉄道とチューリップとホタルイカ/1992年~2019年

富山のチューリップの撮影はけっこう難しいことで有名です。 花が見られる時間は長くても数日。 さらに、天気が良くて背景の立山連峰まで美しく見えるという条件がそろわなくてはなりません。 なかなかの難題……。 今回は、ちょっと昔の思い出と、ホタルイカ三昧のお話です。

perm_media 《画像ギャラリー》撮り鉄の「食」の思い出(50) 富山の鉄道とチューリップとホタルイカ/1992年~2019年の画像をチェック! navigate_next

富山の鉄道とチューリップとホタルイカ/1992年~2018年


今回は、この連載のタイトル写真を撮影した富山県の路線。

撮影当時の北陸本線で、現在の『あいの風とやま鉄道』です。

ちょっと昔の思い出と、ホタルイカ三昧のお話です。

[タイトル写真に使った北陸本線の写真]


この写真を撮影したのは1992年。

ちょっとというより、だいぶ昔ですね。

場所は、北陸本線の魚津駅~東滑川(ひがしなめりがわ)駅の間です。

富山のチューリップの撮影は、けっこう難しいことで有名です。

球根をとるための畑では、公園の花畑のように長く花は咲かせません。

花が咲いて、色の確認と病気がないかの確認をしたら、球根に栄養をためるために、花を折ります。

花が見られる時間は長くても数日。


さらに、撮影ですから、天気がよくて、背景の立山連峰まで美しく見えるという条件がそろわなくてはなりません。

なかなかの難題です。


そんな難題の撮影地にもかかわらず、この写真は初めて行ったときの写真です。

もう、ビギナーズラック以外のなにものでもありません。

[富山といえばチューリップが撮りたい(2007年撮影)]


この日は、朝からたくさんのカメラマンが集まっていました。

ところが昼ごろから急な土砂降りになり、雷が鳴りまくりました。

ほとんどのカメラマンはギブアップして帰っていきます。

私も帰ろうかなと思ったのですが、雨が降り始めたときに、畑に三脚を残してきていました。

ガンガン鳴る雷に三脚を撮りに行くのが恐ろしくて、車の中で雷雨がおさまるのを待っていました。

すると、突然雲が開き、青空へと変わりっていきます。

あっという間に、立山連峰がくっきりと見えてきました。

やったぁ撮影開始だ! と喜んでいると……。

今度は、花を折る作業のために農家の方がやってきました。

あうっ……残っていたカメラマン全員落胆です。

そんな姿を見た農家の方から、「あとで花折りを手伝うんだったら待つ」とのありがたい申し出をいただきました。

そこから3時間、喜々として撮影。

そして10人ほどで、1時間かけて花折りです。

めったにできない経験もできてうれしい撮影でした。

その後は何度行っても、このときを超える条件にはなりません。


やっぱりビギナーズラックでした。


この畑、今では水田になっています。

[元チューリップ畑は、その後水田になった(2007年撮影)]


それでも近くには、まだまだ線路近くのチューリップ畑があります。

[線路近くのチューリップ畑(2007年撮影)]



水田の風景も美しい場所も、もちろんあります。


[近くの水田も美しい(2007年撮影)]

[夕方にはこんな風景も(2007年撮影)]


このあたりの鉄道は、近年大きな変化がありました。

北陸新幹線の開業です。

これにともなって、北陸本線から第3セクター鉄道の『あいの風とやま鉄道』に移管されました。

新しい車両とチューリップや立山連峰の風景、まだまだ魅惑の撮影ができそうです。

[陸新幹線の開業で在来線も変わった(2015年撮影)]

[北陸本線から第3セクター鉄道『あいの風とやま鉄道』に変わった(2016年撮影)]

[今年のチューリップ畑はやや少なめ(2019年撮影)]

富山に春の撮影に来たら、必ず楽しむのがホタルイカ!

[富山といえばホタルイカ(2019年撮影)]


魚津の春といえばホタルイカ。

このあたりの撮影に来たときには、たいてい撮影地に近い道の駅“ウェーブパーク滑川”に寄ります。

目的はもちろんホタルイカ三昧。

ホタルイカミュージアムも併設して、季節の早朝には船に乗ってホタルイカ漁見学もできる『ザ・ホタルイカ』といった道の駅です。

通常食べるのは、各地の鮮魚店でも売っているボイルでしょう。

ブリっとした感じが最高です。

酢味噌をかけて、ぷちぷち食べると酒も進みます。

[ホタルイカといえばボイル(2018年撮影)]


しかしさすが富山、いろいろな食べ方があります。

まず、刺身。
 
ホタルイカのナマの内臓はちょっとやばいので、すべて取り除いてあります。

まぁ、この手間がたいへんそう。

近くのスーパーマーケットで刺身になっているものを購入です。

コリコリと食感がたまらない。

ショウガ醤油がよく合います。

[ホタルイカの刺身(近くのスーパーで購入2015年撮影)]


素晴らしくうまみが感じられたのが、昆布じめです。

数のわりには高めだったのですが、イカの味がぐっと濃くなっています。


贅沢な一品です。


[ホタルイカの昆布じめ。贅沢な一品(2015年撮影)]


道の駅で買ったのがホタルイカフライとホタルイカバーガー。

フライにすると、サクッとした衣にぷっちっとしたイカで味わいが広がります。


初めて食べた味わいで、お気に入りになりました。

[ホタルイカフライ(2015年撮影)]

[ホタルイカバーガー(2015年撮影)]

[道の駅ではホタルイカソフトも、ただしホタルイカは入っていません]

いやぁ。

ホタルイカ、満喫です。

メニューによってはイベント時のみのものもあります。

もろもろのイベントは、道の駅“ウェーブパーク滑川”のホームページを見てから計画を立ててください。


そうそう、魚津といえば蜃気楼も有名です。

季節的には、ちょうど春。

私の場合、日中は鉄道撮影に行ってしまって、なかなか出合うことできません。


ただ、駅にはこんな表示が出ていたのを見たこともあります。

[JR時代の魚津駅(2007年撮影)]

[蜃気楼発生確率の表示もあった(2007年撮影)]


列車と、チューリップ、水田、立山連峰、ホタルイカ、蜃気楼……。

 
春の富山は楽しいことでいっぱいです。


ちなみに、滑川でのホタルイカのシーズンは、3月下旬から5月上旬。
 

ぜひ、春から初夏に訪れてみてください。








佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
このグルメ記事のライター
佐々倉実@おとなの週末

鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、お付き合いください。

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