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ソアラ、A70スープラが立て続けにデビュー

キング・オブ・ジャパニーズカーに君臨していた2代目ソアラ

A70スープラは2代目セリカXX同様にソアラとコンポーネントを共用。キャラクターとしては2代目セリカXXよりもより本格スポーツを目指したモデルで、後述するがトヨタのモータースポーツのベースとしても重用された。

それにしても今考えても凄いのは、2代目ソアラが1986年1月にデビューし、その1カ月後にA70スープラが登場していることだ。エレガントなソアラに対しスポーツ性を重視したスープラと両モデルでキャラクターが分けられていたが、トヨタを代表するスポーツ系の2枚看板が立て続けに登場するなんてことは、今ならもったいなくて絶対やらないと思う。

コンポーネントはソアラと共用するがキャラクターは差差別化

A70スープラ登場時の苦しい思い出

2代目ソアラ、A80スープラがデビューした1986年の1月から2月にかけては、筆者は正直いい思い出はない。1985年に大学受験に失敗。その後浪人生活を送ったのだが、なかなかスイッチが入らず気づけば年末。1月に国公立志望だったため必須の共通一次試験(現在の大学入学共通テスト)に失敗。そしてA70スープラのデビューした2月には、滑り止めとして受験した大学に落ちてさぁ大変。二浪は許されない状況だったので、大学生になれるか、諦めて就職するかの岐路に立っていた。無事某公立大学に合格したが、人生で最も勉強した時期(当社比)で、大好きなクルマ雑誌も封印していたので、スープラのデビュー時のことはあまり記憶にない。個人的なことで恐縮だが、A70スープラによって当時のことを思い出してしまった。

インテリアはスポーツ&シシック

キャッチフレーズは3000GT

話を戻そう。A70スープラのデビュー時のキャッチフレーズは『3000GT』。これは言うまでもなくトヨタの名車の2000GTを現代によみがえらせるということで、すなわちトヨタのフラッグシップスポーツであることの証なのだ。

A80スープラは標準ボディとワイドボディの2タイプが存在していて、標準ボディは全長4620×全幅1690×全高1300mm、ワイドボディは全長、全高はそのままで全幅が3ナンバーサイズの1745mmとなる。2代目セリカXXに対して大きく豪華になり存在感を増していた。

トヨタの名車2000GTは今や数億円!!

エクステリアデザインも同じリトラクタブルヘッドライト装着ながら、2代目XXが直線基調だったのに対し、A70スープラは時代に合わせてエアロダイナミクスを追求した直線と曲線、曲面を融合させた伸びやかさが際立っていた。当時クルマ雑誌などでは、ロングノーズでマッチョな雰囲気からA70スープラは『アメリカンなデザイン』と表現されていた。確かにアメリカ人が好きそうなで残であることは間違いない。

トヨタのフラッグシップスポーツに成長することを願って3000GTというキャッチフレーズが与えられた
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同じラインナップでもソアラとは差別化
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市原 信幸
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