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「茅の輪を腰につけなさい」

茅の輪にまつわる説話をご紹介しましょう。

昔々、武塔神(むとうしん)という神さまが旅の途中、裕福な巨旦将来(こたんしょうらい)と、貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)の家に一夜の宿を求めました。快くもてなしてくれたのは蘇民将来でした。

武塔神は「われ、スサノオノミコトなり。疫病が流行ったら、蘇民将来の子孫であると言って、茅の輪を腰につけなさい」と仰せになりました。それ以後、疫病が流行ったとき、腰に茅の輪をつけている蘇民将来の子孫は難を逃れ、末永く繁栄したといいます。

現在では、大きな茅の輪をくぐり、罪やけがれを祓い、無病息災を祈るようになりました。

東京大神宮の茅の輪くぐり

茅の輪のくぐり方

茅の輪をくぐるときには、以下の言葉を唱えるのが一般的です。

「水無月(みなづき)の
夏越(なごし)の祓(はらへ)する人は
千歳(ちとせ)の命(いのち)延(の)ぶというなり」

上記は、6月に夏越の祓をした人は、寿命が千年延びるといわれている、という意味です。

この唱え言葉を唱えながら、神前の茅の輪を左回り→右回り→左回りと8の字を描くように3回くぐります。

1.唱え言葉を唱えながら茅の輪をくぐり、左に回って元の位置に戻ります。

2.同じ言葉を唱えながら茅の輪をくぐり、右に回って元の位置に戻ります。

3.最後に同じ言葉を唱えながら茅の輪をくぐり、左に回って元の位置に戻ります。そして、最後に茅の輪をくぐり、本殿の前まで進み、手を合わせます。

夏越の祓限定の茅の輪のお守りを授与する神社もあります。半年間の無病息災を願って、玄関などにお祀りしましょう。

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祓いの祝詞が刻まれたお守りがある「日比谷神社」
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おとなの週末Web編集部
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