「コスパに優れたクルマ=スズキ」を映すようなスイフト
スイフトの燃費性能も注目されている。ボディが軽く、2WDの車両重量は910〜950kgに収まる。前述のとおりマイルドハイブリッド搭載が奏功し、燃費性能を向上できている。
売れ筋グレード、MXハイブリッドのWLTCモード燃費は、CVT(無段変速AT)が24.5km/Lで、5速MTは25.4km/Lと優れた数値に達する。5速MTの燃費数値は、ストロングハイブリッドに迫るものだ。
取りあげてきたようにスズキスイフトは、内外装の質感、安全&快適装備、燃費性能などを向上させて価格は割安に抑えているコンパクトカー。ということもあり、売れゆきがよく高い人気を得ている。
このお買い得度はスズキならでは、ということも言える。
もともとスズキは薄利多売の軽自動車を中心に手掛ける自動車メーカー。販売店に対する営業費用なども含めて、コストをかなり低減させている。そのためにスズキ車は、スイフトだけでなく、多岐に渡る車種の価格を割安に抑えることができている。
「コスパに優れたクルマ」。スズキ車の代名詞とも言えるのだ。
文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心がける。執筆対象は自動車関連の多岐にわたる。
写真/ベストカー編集部