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長浜の人気屋台で、「一風堂」創業者と修業

創業は1987年。創業者の城戸修さん(現在は引退)は27歳のとき、福岡市中央区長浜の人気屋台「長浜一番」で修業しています。ここでの修業時代には、まだ開業する前の「一風堂」創業者・河原成美さんもいて、それ以来続く仲だそうです。

福岡の繁華街・天神から7km 、住宅街なのに行列のできる店

実は城戸さん、ラーメン修業を始める前までは、九州交響楽団に在籍しホルン奏者として活躍されていました。城戸さんによると「あまりにも上手な人が多く、プロとして食べていけるかという不安がありました。ある日、親戚から“困ったらラーメン屋さんになれば”と助言をもらい、ラーメンの道に進みました」とのことです。

城戸さんが目指したのは毎日食べても飽きない、味噌汁のようなラーメン。「元祖 名島亭」は、福岡の繁華街の中心地、天神地区から約7kmも離れた東区名島の住宅街に本店(2022年に閉店)を構えていたにもかかわらず、地元のみならず県外からも多くの人が訪れた銘店です。

博多の中心から7kmも離れた住宅街ながら、行列の絶えなかった「元祖 名島亭」。当時のこの本店は2022年に閉店

2008年4月に放送された福岡放送のテレビ特番『九州ラーメン総選挙2008』では、見事1位に輝くなど、地元密着を信条としながらも、その実力は県内外のラーメン通をもうならせています。

新横浜ラーメン博物館にご出店いただいたのは2015年ですが、私自身はラー博のオープン前から「元祖 名島亭」のラーメンは食べていました。地元では有名なお店でした。いつ行っても行列しているし、ほとんどのお客さまが常連さんということでした。

私たちの当初の印象として、城戸さんは相当な頑固おやじのように見えました(笑)。お店に立たれている城戸さんは常にお客さまと対話しながらも、真剣なまなざしで常にラーメン作りと向き合っておられました。あるタイミングで城戸さんとお会いすることとなり、ラー博への出店の話が進みましたが、実際話してみると大変気さくで義理人情を重んじる方でした。そのギャップに驚いたことを覚えております。

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注ぎ足して作る呼び戻すタイプのスープ
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