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全国のラーメンの名店が出店する「新横浜ラーメン博物館」(ラー博)は、年間80万人以上もの客が訪れる“ラーメンの聖地”です。横浜市の新横浜駅前にオープン後、2024年3月に30年の節目を迎えましたが、これまでに招致したラーメン店は50店以上、延べ入館者数は3000万人を超えます。岩岡洋志館長が、それら名店の「ラーメンと人が織りなす物語」を紡ぎました。それが、新刊『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社)です。収録の中から、 知られざるご当地ラーメンだった岐阜・高山の「飛騨高山 やよいそば」を紹介します。

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社、1760円)
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世界的観光地「飛騨高山」の中華そば

時代は1996年10月にさかのぼります。当時、“まだ知られざるご当地ラーメン”を紹介すべく、実施した「新横浜着全国ラーメン紀行」。その企画でご出店いただいた飛騨高山(岐阜県高山市)の「飛騨高山 やよいそば」は、まさしく知られざるご当地ラーメンでした。高山市は日本列島のほぼ中央に位置し、岐阜県の北部(飛騨地方)にある市。全国の市町村で最も面積が広く、その広さは東京都とほぼ同じ面積を有しています。江戸時代から続く歴史的建造物や伝統文化が今もなお残る、風情のある町並が人気です。

また、車で50分ほど北に進むと世界遺産となった白川郷もある世界的な観光地です。飛騨中華そばの特徴はスープが午前中と夕方では味わいが変化するため、地元の通は好みの時間帯にお店を訪れるという点です。なぜ、このような食文化になったのでしょうか?

【「飛騨高山 やよいそば」過去のラー博出店期間】
・ラー博初出店:1996年10月5日~1997年3月15日
・「あの銘店をもう一度」出店:2023年2月21日~2023年3月13日

ラー博初出店時の看板。店の名よりも「飛騨高山」をアピール=1996年
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もとは花街の屋台で、東京の中華そばが起源
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おとなの週末Web編集部
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