全国のラーメンの名店が出店する「新横浜ラーメン博物館」(ラー博)は、年間80万人以上もの客が訪れる“ラーメンの聖地”です。横浜市の新横浜駅前にオープン後、2024年3月に30年の節目を迎えましたが、これまでに招致したラーメン店は50店以上、延べ入館者数は3000万人を超えます。岩岡洋志館長が、それら名店の「ラーメンと人が織りなす物語」を紡ぎました。それが、新刊『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社)です。収録の中から、 かつて北海道・函館にあった伝説の塩ラーメン店「マメさん」を紹介します。
かつて函館で大繁盛していた店を復活させる
函館の塩ラーメンとして知られた「マメさん」。新横浜ラーメン博物館には、「新横浜着 全国ラーメン紀行」企画の第8弾として、2000年6月から期間限定で出店していただきました。
当時、ラーメン業界は“ご当地ラーメン”ブームでした。“北海道三大ご当地”として、ラー博ではすでに札幌と旭川を紹介していたこともあり、次は函館の塩ラーメンも紹介したいと思い、1999年から本格的な調査に乗り出しました。そんななかで、かつて函館で大繁盛していたという伝説のラーメン店「マメさん」の存在を知りました。
【「マメさん」過去のラー博出店期間】
・ラー博初出店:2000年6月6日~2001年2月25日
・「あの銘店をもう一度」出店:2023年4月4日~2023年4月24日