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もやしと麺をひっくり返す“天地返し”で麺から食す

おっと、ここで特製ラーメンが目の前に。野菜マシマシだけに麺が見えないほどもやしがたっぷりと盛られている。これは食べ応えがありそうだ。

具材はほかに脂身の少ないロースを使ったチャーシューとネギ。背脂抜きにしたこともあって、こってり系のラーメンには見えない。

「特製ラーメン 野菜マシマシ ニンニク・背脂なし」(850円)。今のご時世、このボリュームでこの値段はうれしい限り
「特製ラーメン 野菜マシマシ ニンニク・背脂なし」(850円)。今のご時世、このボリュームでこの値段はうれしい限り

京都背脂醤油ラーメンといえば、京都市左京区『中華そば ますたに』やチェーン店の『魁力屋』などが思い浮かぶが、この特製ラーメンの白濁したスープはそれらとは別物のようだ。

豚骨を長時間煮込んだと思われるクリーミーな舌触りのスープは、深いコクとほのかな甘みがあり、見た目よりもあっさりとしている。だからこそ、五十路の筆者でも完食できるのだ。

『これだ!!製麺』のラーメンは、高級ホテルの寿司店総括責任者や大手FCチェーン本部長を歴任してきた寿司職人がプロデュースしているそうで、独自のこだわりかもしれない。

“天地返し”の図。熱々のスープでもやしがさらに温められて食感が柔らかくなる
“天地返し”の図。熱々のスープでもやしがさらに温められて食感が柔らかくなる

もやしから食べ始めると麺が伸びてしまうので、このようにもやしと麺をひっくり返す“天地返し”で、まずは麺からいただく。

その合間に麺の下に隠れたもやしを箸で引っ張り出してつまむ。太麺をワシワシと食す二郎系に対して、こちらの麺は中細のストレート麺を使用。食べている間に伸びることを想定しているのか、ややかために茹でてあり、歯応えが心地よい。

ガツンと濃厚な味わいのブラック半チャーハンとの相性もすこぶる良く、スープのほのかな甘みを引き立てる。チャーラーとしては面白い組み合わせである。

店によると、ブラックチャーハンのリピート率は90%とのこと。そこまではいかないものの、多くの客がチャーラーセットを注文していた。また腹ペコに耐えられなくなったら行こうと思う。

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取材・撮影/永谷正樹

1969年愛知県生まれ。株式会社つむぐ代表。カメラマン兼ライターとして東海地方の食の情報を雑誌やwebメディアなどで発信。「チャーラー祭り」など食による地域活性化プロジェクトも手掛けている。

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永谷正樹
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