工場街にポツンとたたずむ小さなカフェ
岳南電車の比奈(ひな)駅の近くにある「比奈カフェ」。気が付けば14時を過ぎていたので、ランチと休憩をかねて立ち寄ることにした。店舗は、昭和の平屋をリノベーションしたであろう建物で、どことなく懐かしさを覚える外観だ。店内は、外光が入り込む落ち着いた雰囲気に包まれていた。
ランチメニューを見せてもらうと、「煮込みハンバーグ」、「和風おろしハンバーグ」、「グリーンカレー」、「マカロニグラタン」、「本日のキッシュ」、「フレンチトースト」とあり、どれも美味しそうだ。値段はドリンク付きで1600~1690円(税込み)とあった。聞くとハンバーグが人気とのことだったが、“本日の”というフレーズが気になってしまい、迷わず注文してみた。ほどなくして目の前に現れた“キッシュ”は、「じゃがいもとブロッコリーのバジルソース」。これはうまそうだ。※価格は取材時のものです。
食事もそうなのだが、客席のテーブルや椅子もお洒落な家具を使用していた。聞けば、カフェをオープンする時に偶然、自宅の物置から一組の椅子を発見し、そのデザインと雰囲気が気に入り、お店でも同じような家具を使うようにしたのだとか。同じ敷地内には、「HINA-KAGU(比奈家具)」という店舗も併設されており、長く使えるお洒落なブランド家具を販売しているという。
帰りがけに、レジ横にあった“手作りの焼き菓子”に目がいってしまい、お土産にと一つ購入した。こういう雰囲気のお店が自宅近くにあれば最高なのになぁ・・・と思いながら、店をあとにしたのだった。
〔店舗情報〕「比奈カフェ」、住所/静岡県富士市比奈628-9、営業時間/11am~18pm(LO17:00)、定休日/火曜、電話/0545-38-3008、駐車場あり、15名以上から貸切可。

文・写真/工藤直通
くどう・なおみち。日本地方新聞協会特派写真記者。1970年、東京都生まれ。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物に関連した取材を重ねる。交通史、鉄道技術、歴史的建造物に造詣が深い。元・日本鉄道電気技術協会技術主幹、芝浦工業大学公開講座外部講師、日本写真家協会正会員、鉄道友の会会員。