主役はパン職人!観て、香りを楽しんで、味わう “ベーカリーシアター”
緩やかな傾斜のある入り口を降りて行くと、広がるのがベーカリースペース。平日はパンづくりの研究ラボとして、そして週末の金・土・日と祝日は、八ヶ岳の天然水を使った約40種類ものパンを販売するベーカリーとして限定オープンしている。パンを購入した後は、目の前でパンづくりの工程を “ライブ鑑賞” しながら、出来立てを楽しむことが出来る。ちなみにこのスペースでは八ヶ岳の天然水をイメージした、時間帯により異なるBGMが流れているのも興味深い。
「ここではパン職人が主役です。彼らにスポットライトが当たるように、作業スペースをこの空間の中で一番明るく照らしています。さらに映画館をイメージした、階段状のせり上がり式の椅子を作り、パンづくりが目の前で見渡せるような、お客さんに楽しんでもらえる空間にしました」と、丸岡さんは話す。
ここだけで楽しめる味 “八ヶ岳の新鮮食材” を使ったパンは格別
このラボで生まれ、焼きたての香りをまとって目の前に並べられていく限定のパンたち。特に人気を集めたものは、やがて全国の店舗にも並ぶことになるという。毎週、毎月種類の違う、ここでしか味わうことのできないパンを楽しめるこの場所は、遠方からでも足を運ぶ価値があると言えるだろう。
中でも印象的だったのは、八ヶ岳の名産であり、市場に出回る量が少ない赤いルバーブ(長い茎が特徴のタデ科の野菜)を使用した「ルバーブタルト」(626円)。ポリフェノールたっぷりのルバーブは、煮込まれて柔らかいながらも茎の繊維感を楽しむことが出来る。ルバーブの爽やかな酸味と、タルト生地のほのかな甘さが見事に調和した一品。
こちらは信州産のカブを丸ごと1個使用した「麓のまるごとカブ」(626円)。八ヶ岳の天然水で皮ごとコトコト煮込んだカブは、まるで果物のようなジューシーさに感動を覚える。八ヶ岳の天然水を飲んで育った牛から搾取された新鮮なミルクで作られたホワイトソースが絡み、自然豊かな現地食材の美味しさを存分に堪能出来る。白ワインやビールとも合いそうな、“パン飲み” にも良さそうな一品だ。
トリュフベーカリーに来たら絶対外せないのが白トリュフの塩パン。ここでは限定の「白トリュフの塩パン version 八ヶ岳」(281円)が販売されている。八ヶ岳の牛乳を通常より20%増量して入れることでミルキーな甘さを出している点が、通常の商品との違いを出している。店頭に並んでいたら、マストで食べておきたい。