『さすけ食堂』のアジフライは傑作だ
翌日は千倉から内房に抜け、富津市金谷に向かいましょう。当地は神奈川県と千葉県をむすぶ東京湾フェリーのターミナルがあることで知られています。ここに最終目的地である『さすけ食堂』があります。この界隈はブランド鯵「黄金(こがね)アジ」が採れることで有名です。
千葉シリーズの初回に同県は全国有数の鯵の産地と書きましたが、黄金アジフライの傑作を食べることができるのが『さすけ食堂』です。同店の鯵は身が大きすぎるからか、数枚に切って調理されます。したがって一般にイメージするアジフライの姿とは違いますが、分厚い身はホクホクで食べ応え満点です。筆者はアジフライ半分にカジメらーめんがついた「カジメ半フライ」を頂きました。
コンブ科の海藻であるカジメが麺に練り込まれているのが「カジメらーめん」。両方食べたい人向けにセットがあるのが有難いですね。同店の近くには、国民的グルメドラマに登場した『はまべ』や、フェリー乗り場のすぐ近くにある『まるはま』『ザ・フィッシュ』などアジフライの名店が軒を並べています。『さすけ食堂』はもちろん、どこも行列必至ですが、並ぶ際のルールなど確認頂きながら千葉が誇る黄金アジをお楽しみください!。
35度以上の「猛暑日」がない勝浦
今日は千葉県の海沿いグルメでした。ご紹介した町のひとつ勝浦市は、100年間にわたり猛暑日がないそうです。何でも勝浦界隈の海は海水温が低いため、涼しい海風が吹くからだとか。九十九里浜の鰻、勝浦のラーメン、千倉の寿司と個性的なホテル、金谷のアジフライ。長く暑~い2025年の夏は、千葉沿岸のドライブがてら名物グルメでスタミナをつけ、心地よい風に涼みながら、どうぞ快適な日々をお過ごしください。
文・写真/十朱伸吾
おとなの週末Web専属ライター。旅と食とビールと競馬をこよなく愛する。ツーリングとゴルフも趣味。ツーリングの成果でダイエットにも成功。