日常にはさまざまな漢字が溢れています。それは生活にうるおいや豊かさをもたらす「食」の分野でも顕著。食べ物にまつわる漢字を知れば、それはそのまま普段の生活がより彩り豊かで楽しいものになるはず。
本コーナーでは「あれ、これどう読むんだっけ?」と思ってしまうような、忘れがちな難読漢字をお届けします。漢字を覚えて食生活を豊かにしよう!! 正解がわかった方は、ぜひこの食べ物との思い出を一緒に呟いてください!!!!
文、画像/おと週Web編集部
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難易度:★★★★☆
■難読漢字、食べ物編の正解はこちら
正解: くえん
枸櫞とは、ミカン科の常緑小高木である香酸柑橘類の一種です。
中国原産で、果実はレモンに似ていますが、より大きく、果皮は厚くごつごつしており、酸味と芳香が強いのが特徴です。
英語では「citron(シトロン)」にあたり、現代ではクエン酸(citric acid)の語源となった果実としても知られています。
古代中国では、香り高い果実として貴族や皇帝への献上品にされ、薬草や祭祀にも使われました。道教や仏教の供物としても珍重された記録があります。
平安時代に薬草や観賞植物として伝わり、江戸時代の本草学にもしばしば登場します。寺社や庭園に植えられ、「仏手柑(ぶっしゅかん)」などと並び、仏前への献花・献果としても使われました。
名前の由来ですが、「枸」はツル性植物や小さな木を指し、古くは薬用植物の意味もありました。「櫞」は芳香をもつ柑橘類を意味し、とくに香りの強い果実に用いられる字です。これらを組み合わせた「枸櫞」は、「香りのある木質植物」という意味となります。
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