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名物は「しらす」の『田子の浦港 漁協食堂』

沼津を出て、富士山を右に見ながら西に移動すると、ほどなく吉原宿に到着します(冒頭記した吉原と地名が一緒ですが、これはたまたまのようです)。当地にも『田子の浦港 漁協食堂』という直営店があります。

田子の浦港 漁港食堂(富士山を望む)
田子の浦港 漁港食堂

名物は何と言っても「しらす」です。この界隈はしらすが有名で、「富士しらす街道」という道もあるくらい。注文したのは生しらすと釜揚げしらすを両方食べることができる「ハーフ丼」。筆者のようなワガママな客向けにこういうメニューがあるのは嬉しいですね。出来上がるまで場内をぶらぶらしたら、生牡蠣を売っているではないですか。北海道産らしく、見た目からしてめちゃくちゃ美味しそうです。少々値は張りますが、メイン料理を前にビールと牡蠣で大満足の前菜となりました。

田子の浦港 漁港食堂

ほどなくして「ハーフ丼」が出来ました。ご覧のとおり、見事なしらすのハーフ&ハーフです。同店は漁港がそのまま食堂になったようなつくりになっています。目の前に船揚場が見える立地でいただくしらす丼。美味しくないわけがないですね。店内には、北斎が書いた「東海道江尻田子の浦略図」が展示されていました。解説を読んでみると、同浮世絵はしらす漁の場面という説があるようです。昔からこの界隈はしらすで栄えてたんですね。帰り際、食堂と富士山をパチリ。

田子の浦港 漁港食堂(ハーフ丼)

ちなみに田子の浦と言えば、奈良時代の歌人山部赤人が「田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」と詠んだ場所です。日本人なら誰でも知っている地名ですが、実は赤人のころの田子の浦はもっと西の由比宿のあたりだったようです。

田子の浦港 漁港食堂(牡蠣)
田子の浦港 漁港食堂(船揚場をのぞむ)
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由比は日本一の桜エビ!『浜のかきやげや』
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