「縁結びそば」を『蕎遊庵』で味わう
次に取り上げるのは、栃木県足利市の『蕎遊庵(きょうゆうあん)』です。同地は日本最古の学校「足利学校」があったことで有名で、室町幕府を興した足利家の発祥の地でもあります。
市内には歴史ある神社仏閣が多い中、異彩を放っているのが「足利織姫神社」。なんとも素敵な名前ですが、さもありなん。当神社は「縁結びの神様」として有名で、近隣住民の恋を見守ってきました。境内には約300段の階段があり、200段ほど登ったところにあるのが『蕎遊庵』です。
当店の名物にして「変わりそば」はズバリ「縁結びそば」。蕎麦が紅白の色を身にまとっており、ぱっと見るとピンク色にも映りまさに恋も成就するかのようです。赤い蕎麦には紅を混ぜているとか。更科系なのでスルっと食べることができます。蕎麦を食べ終わった後「蕎麦湯」を飲もうと湯筒を持ち上げると受け皿にはなんと縁起物の五円玉が。何とも粋な演出にお腹も心も満たされました。蕎遊庵で食べて、さらに100段昇って本殿にお参りすれば、恋の願いもかなうこと間違いなしですね。
足利市は詩人であり書家でもある相田みつをさん(1924~91年)の出身地でもあります。有名な「人間だもの」の書は同市の蕎麦処『めん割烹なか川』に所蔵されています。看板や箸入れなども相田さんによるものですし、同店では相田さんがこよなく愛した「にしんの甘露煮」を頂くことができます。
ちなみに、歌手の美空ひばりさんが病に伏し入院していた頃、相田さんの詩を書き写していたことは有名です。ひばりさんに詩集を紹介したのは、映画で共演して親交のあった俳優の萬屋錦之助(よろずや・きんのすけ)さんだったとか。多くの方に愛された相田みつをさん。詩人ゆかりのお店『なか川』にもぜひお運びください。
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