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バブル期以降、日本のラーメン店がカナダ進出

カナダにあるラーメン店は日本やアメリカからの進出が多く、バンクーバーやトロントで成功した店が地方都市に進出する傾向があります。また、ラーメン店のスタイルは、ニューヨークやヨーロッパのレストラン形式とは異なり、日本のファストフードに近い形式です。2024年現在、カナダ全土には150店前後のラーメン店があり、最初のラーメン店は1989年に日本からバンクーバーに進出した「えぞ菊」と、いわれています。当時は日本のバブル絶頂期で、日本企業の駐在員や旅行者がお客さまの中心でした。

しかし、カナダのラーメン事情が大きく変わったのが2010年。北海道は旭川発祥の人気ラーメン店「山頭火」が、バンクーバーに進出した頃からです。アメリカではすでに、ニューヨークやロサンゼルスを中心に、本格的なラーメンブームが起こり始めていました。

カナダの経済の中心地トロントという街

カナダの国土はロシアに次いで世界2番目の広さで、その面積は日本の26・4倍に相当します。その中心都市であるトロントは、人口約4010万人のカナダのなかで最も人口が多い都市です(2023年)。周辺を含めた大都市圏の人口では約590万人。カナダ経済の中心であり、観光ではアメリカとの国境に広がるナイアガラの滝が、世界的に有名な観光地として知られています。

トロントとは先住民のヒューロン族の言葉で「出会いの場所」という意味があり、その名のとおり、さまざまな土地からの移住者によって構成され、“人種のモザイク”ともいわれてきました。一方犯罪率は低く、英国経済誌が発表している“世界で最も住みやすい都市ランキング”では、常に上位にランクインしています。

シグニチャーメニュー(看板メニュー)は「RYUS鶏白湯ラーメン」。鶏と野菜を弱火で長時間煮込み、一晩熟成させ、翌日強火で炊き上げて白湯に仕上げる
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カナダ人に愛されている味覚の甘みを生かす
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おとなの週末Web編集部
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