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健康を考えた97歳の良子さまのお食事

平成12年(2000年)の春、良子さまは97歳のお誕生日を迎えられた。

食事をつかさどる大膳は、良子さまの体調を考えて献立を工夫した。大膳が作った食事は、吹上大宮御所に運ばれて、温めなおして食卓に出される。

朝食は8時30分に食堂で召し上がる。その日のメニューは、オートミール、トースト、野菜サラダ、ミルク、果物など。

昼食は12時30分。ごく細かく刻んだ若鳥の肉入りコロッケ、野菜スープ、サラダなど。健康を考えた細やかな料理であり、贅沢とはほど遠いものである。

大膳は百歳近い良子さまのために、歯や胃の負担にならないように肉や野菜は口の中でとろけるほど柔らかく煮て、魚の小骨は刺さらないように取り除かれた。昭和天皇の「いろいろなものを食べるのが健康によい」というお考えが、良子さまの食卓にも表れていた。

昭和天皇(C)JMPA
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「これからどこまでもこの御方の後におつきしていこう」
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