信長と秀吉、家康の「三英傑」に思いを馳せた3種の天丼
こちらの名物が「三英傑丼」。「三英傑」という言葉は、愛知県以外であまり耳にすることはないと思うが、戦国時代の乱世から天下統一をめざした織田信長と豊臣秀吉、徳川家康のことを指す。
信長は岐阜、秀吉は大阪、家康は静岡というイメージを抱く人も多いはず。しかし、天下人となった彼らの生誕地は愛知県であり、多くの県民はそれを誇りに思っていることから、彼らを「三英傑」と呼んでいるのである。
これが「信長」(2300円)と名付けられた天丼。ひと際目を引くのは、いちばん手前の牛ランプの天ぷらだろう。他にも合鴨ロースや豚肩ロース、コーチンささみ、コーチンつくね、長芋、えのき茸、しし唐と、信長の荒々しい気性をイメージして肉系の天ぷらがメイン。
衣に旨みをギュッと閉じ込めた牛ランプをはじめとする肉系の天ぷらは、岩塩でより旨みを引き出して食すのがオススメだ。
こちらは「家康」(2100円)。家康の大好物だった鯛をはじめ、エビやサーモン、金目鯛、イカ、穴子、長芋、えのき茸、しし唐と海鮮が中心。それぞれの旨みを引き出した絶妙な火加減で仕上げていて、ご飯が進むこと間違いなし。岩塩やしょうゆ、味噌で味変しながら楽しんでほしい。
最後は、「秀吉」(2200円)。内容は、エビと鯛、サーモン、豚肩ロース、コーチンささみ、長芋、えのき茸、しし唐。肉も野菜も海鮮もバランスよく入っているのは、半農の下級武士の家に生まれたにもかかわらず、天下人へと出世したのは、秀吉の人たらしな性格を表現している。
肉系の「信長」か? 海鮮系の「家康」か? それともいいとこ取りの「秀吉」か?
迷うところだが、名古屋では三英傑の中でも立身出世を絵に描いた秀吉が人気なので、「三英傑丼」でも何となくお値打ち感を感じる「秀吉」に人気が集まるような気がする。まぁ、直感的に食べたいと思ったものを注文すればいいのだが。






