地元産の豆味噌を使った「みそだれ」のクオリティに驚愕!
おっと、天ぷらのこだわりについて書くのを忘れていた。天ぷらの衣は米粉と薄力粉をブレンド。サクサクとした食感が楽しめるだけではなく、油が吸収しにくいため、テイクアウトでも揚げたてのおいしさが続く。
天ぷらを揚げるのに使用するのはヘルシーな米油。ボリューム満点の天ぷらを食べても、食後にまったくお腹がもたれないことに驚いた。それだけ軽やかな仕上がりになるのだ。
写真は、筆者が注文した「海老づくし天丼」(1500円)。名古屋の市章であるマル八にちなんで8本ものエビ天がどーんとのるエビ好きの名古屋人も感涙の一杯である。
カツオダシを効かせたしょうゆだれは、砂糖を使用せず甘みはみりんで調整している。甘すぎず、辛すぎず、バランスが秀逸。どの天ぷらにも合う万能だれだ。
一方、みそだれは、しょうゆだれをベースに地元産の豆味噌をブレンド。みそかつに使われるタレのような甘ったるい味付けではなく、みそならではのコクが堪能できる。
「みそ=名古屋」と短絡的に捉えて「新名古屋めし」などと安っぽい言葉で括ることはしないでもらいたい。それだけココのみそだれのクオリティは高く、店の本気度を感じた。
もうひとつ、注目したいのは、朝7時から10時まで提供している「玉子かけたぬきご飯」(500円)と「ミニ天丼」(800円)、「天むす」(650円)、「天茶漬け」(750円)の朝食メニュー。名古屋駅構内では、朝食に喫茶店のモーニングやきしめんなどが楽しめるが、『てんどん天舞』の天ぷら朝食も選択肢のひとつになると思う。
記事を書いていたら、また天丼が食べたくなった。「半熟卵天」をトッピングした「天舞天丼」にみそだれをたっぷりとかけてかっ喰らいたい。
■『てんどん天舞』
[住所]愛知県名古屋市中村区名駅 1-1-4 JR名古屋駅名古屋中央通り
[電話番号]052-433-3975
[営業時間]7時~22時(21時半)
[席数]全40席
取材・撮影/永谷正樹
1969年愛知県生まれ。株式会社つむぐ代表。カメラマン兼ライターとして東海地方の食の情報を雑誌やwebメディアなどで発信。「チャーラー祭り」など食による地域活性化プロジェクトも手掛けている。



