福井で獲れたサバ缶をサバヌーヴォーで復刻
前述のとおり、サバヌーヴォーを食べて感動した重田さん。さっそく、缶詰加工を行った。
「これは、別もんや!」
またまた、できあがった缶詰のおいしさに感動。
感動したのは重田さんだけではない。かつて若狭湾で獲れた大きなサバで作ったサバ缶の味を知る、会長や社員たちが「これは当時の味や」と感動に打ち震えたのである。
当然ながら、かつて地元で獲れたサバは冷凍を施すことなく製造されていた。ジェンヌさんから説明しておくと、フレッシュの状態で製造したサバ缶は、冷凍品を使ったものと食べ比べると、はっきりわかるほど違いがある。身がほどけるように柔らかく、ジューシー。原料のよさがダイレクトに反映される。
そもそものポテンシャルが高いサバヌーヴォー。さらに生。缶詰の中でも最高のパフォーマンスを発揮したのである。
かくして、「冷凍されていないノルウェーサバ」を使ったサバ缶を作ったのも、福井缶詰が初めてになった。
サバヌーヴォーで作ったサバ缶のおいしさをもっとブラッシュアップしたい。「冷凍されていないサバに合う加工を模索しました」と重田さん。
塩味や蒸し時間などさまざまな工程、調味を試行錯誤してサバヌーヴォー仕様にするべく、ようやく完成。
その名は「復刻 鯖缶」。
かつて地元で獲れたサバの味わいを、サバヌーヴォーで再現。ノルウェーサバとともに歩んできた福井缶詰にしかできない自信作がデビューを果たすことになった。
「完璧なおいしさです」と重田さん。そして小さな声で「けど高いです……」。
お値段、1缶2160円。
現時点で一般販売されている、「日本一高いサバ缶」である(ジェンヌ調べ)。
いや。なんてったってサバ界のスーパースター・サバヌーヴォーのサバ缶である。スーパープレミアムである。そりゃあ日本最高峰の価格になることはおしてしるべし。心していただこうではないか。



