どのような輸送方法があるのか
線路がつながっていれば、その線路上を回送するだけの話ではないのか、と思われるかたもおられるだろう。しかし、鉄道には厳格なルールがあり、新しい車両は試運転や様々な手続きを踏まないと、自ら走り出すことができないのである。よって、車両メーカーからは線路の上を鉄道貨物として回送する、海上を船舶で輸送する、道路の上を陸送する、といった方法で運ぶ必要があるのだ。
例えば、線路の幅が同じで、車両メーカーから運び込む鉄道事業者まで線路がつながっている場合は、その線路上を「鉄道貨物」として電気機関車やディーゼル機関車などでけん引して回送している。線路の幅が違う、線路がつながっていない時は、船で海上輸送して、道路上をトレーラーで陸送することになる。
日本の鉄道には、おもに4種類の線路幅(ゲージ)が存在する。新幹線や一部の私鉄が採用する標準軌と呼ばれる1435mm、路面電車や一部の私鉄に見られる1372mm、JRや私鉄といった多くの鉄道が採用する狭軌と呼ばれる1067㎜、このほかに一部の私鉄に見られるナローゲージと呼ばれる762mmがある。
ところ変われば線路幅も異なる。例えば、新幹線の場合、どのような方法で運ばれるのか。新幹線車両は、線路の幅もさることながら車両そのものが在来線の電車よりも大型となるため、海上輸送と陸送によって運ばれる。ただし、山形・秋田新幹線といった”ミニ新幹線”と呼ばれる車両は、線路幅に合わせた仮の台車(車輪)を履かせて、JR在来線の線路上を回送するケースもある。





