廃止除外された路線は49線区もあった
第1次特定地方交通線の40線区につづき、旅客輸送密度が1日2000人未満の路線が、1983(昭和58)年から1987(昭和62)年にかけて第2次(33線区)、第3次(12線区)の計45線区が選定され、運輸大臣(当時)あてに廃止申請が行われた。
これと同時に地元では、線区ごとに対策協議会が開かれ、代替輸送手段の確保といった問題について話し合いが行われた。そのなかで、バス転換か、第三セクターによる鉄道継続か、私鉄への転換が決められていった。第2次特定地方交通線として運輸大臣(当時)に申請された33路線のうち、代替路線バスが通行する道路に不備があるとして、2路線(岩手県/岩泉線〔いわいずみせん〕、三重県/名松線〔めいしょうせん〕)は除外され、最終的に31路線が対象線区となった。
こうした過程において、第2次および第3次の路線選定をするなかで、旅客輸送密度が2000人以下であっても、次の条件に該当した場合は、そもそも廃止路線から除外されていた路線もあった。
【ピーク時の乗客が1000人(バス輸送12台分に相当)を越える28路線】
■第2次 ◆長野県と新潟県を結ぶ飯山線〔いいやません〕
■第3次 ◆北海道/宗谷本線〔そうやほんせん〕・石北本線〔せきほくほんせん〕、富良野線〔ふらのせん〕・札沼線〔さっしょうせん〕・江差線〔えさしせん〕
◆青森県/津軽線〔つがるせん〕・五能線〔ごのうせん〕・八戸線〔はちのへせん〕
◆山形県と新潟県を結ぶ米坂線〔よねさかせん〕
◆福島県/磐越東線〔ばんえつとうせん〕
◆栃木県/烏山線〔からすやません〕
◆茨城県と福島県を結ぶ水郡線〔すいぐんせん〕
◆山梨県と長野県を結ぶ小海線〔こうみせん〕
◆三重県/参宮線〔さんぐうせん〕
◆兵庫県と岡山県を結ぶ姫新線〔きしんせん〕
◆鳥取県と岡山県を結ぶ因美線〔いんびせん〕
◆鳥取県/境線〔さかいせん〕
◆広島県/福塩線〔ふくえんせん〕
◆岡山県と広島県を結ぶ芸備線〔げいびせん〕
◆広島県/可部線〔かべせん〕
◆山口県と島根県を結ぶ山口線〔やまぐちせん〕
◆山口県/小野田線〔おのだせん〕
◆福岡県/香椎線〔かしいせん〕、後藤寺線〔ごとうじせん〕
◆佐賀県/唐津線〔からつせん〕
◆福岡県と大分県を結ぶ日田彦山線〔ひたひこさんせん〕
◆熊本県/三角線〔みすみせん〕
【代替バスが通行する道路が未整備となる7路線】
◆北海道/深名線〔しんめいせん〕
◆岩手県/山田線〔やまだせん〕
◆島根県と広島県を結ぶ/木次線〔きすきせん〕、三江線〔さんこうせん〕
◆愛媛県と高知県を結ぶ予土線〔よどせん〕
◆熊本県と鹿児島県を結ぶ肥薩線〔ひさつせん〕
◆宮崎県と鹿児島県を結ぶ日南線〔にちなんせん〕
【積雪により年10日以上にわたり代替バスの運行が不可能な2路線】
◆福島県と新潟県を結ぶ只見線〔ただみせん〕
◆福井県/越美北線〔えつみほくせん〕
【平均乗車キロ数が30km以上で輸送密度が1000人以上の12路線】
◆北海道/釧網本線〔せんもうほんせん〕、留萌本線〔るもいほんせん〕、日高本線〔ひだかほんせん〕
◆青森県/大湊線〔おおみなとせん〕
◆宮城県/気仙沼線〔けせんぬません〕
◆岩手県と秋田県を結ぶ花輪線〔はなわせん〕、北上線〔きたかみせん〕
◆岩手県/釜石線〔かまいしせん〕
◆岩手県と宮城県を結ぶ大船渡線〔おおふなとせん〕
◆山形県/陸羽西線〔りくうさいせん〕
◆福井県と京都府を結ぶ小浜線〔おばません〕
◆鹿児島県と宮崎県を結ぶ吉都線〔きっとせん〕
なお、この路線数には「除外から廃止に転じた路線」は含まない。


