第2次、第3次と廃止された路線は43線区、読み方が難しい路線名も
特定地方交通線の廃止は、第1次の40線区に引き続き、第2次、第3次として43線区の廃止が承認された。そのうち、国鉄時代に廃止転換された路線は16線区、国鉄分割民営化後のJRになってからは27線区あった。内訳は、国鉄時代に廃止転換された路線は、第2次16線区(バス転換11路線、三セク転換4路線、私鉄転換1路線)で、JRとなってからは第2次15路線(バス転換8路線、三セク転換7路線)、第3次12路線(バス転換3路線、三セク転換9路線)である。
【国鉄の第2次廃止路線〔16線区〕】
◆北海道/胆振線〔いぶりせん〕、富内線〔とみうちせん〕、広尾線〔ひろおせん〕、瀬棚線〔せたなせん〕、湧網線〔ゆうもうせん〕、士幌線〔しほろせん〕、羽幌線〔はぼろせん〕
◆秋田県/阿仁合線〔あにあいせん〕
◆静岡県/二俣線〔ふたまたせん〕
◆岐阜県/越美南線〔えつみなんせん〕
◆三重県/伊勢線〔いせせん〕
◆福岡県/漆生線〔うるしおせん〕
◆佐賀県と福岡県を結ぶ佐賀線〔さがせん〕
◆宮崎県と鹿児島県を結ぶ志布志線〔しぶしせん〕
◆鹿児島県/宮之城線〔みやのじょうせん〕、大隅線〔おおすみせん〕
【第3次廃止路線(国鉄時代に申請され、JR化後に廃線となった路線)】
◆JR北海道7路線(第2次7路線/幌内線〔ほろないせん〕、松前線〔まつまえせん〕、歌志内線〔うたしないせん〕、標津線〔しべつせん〕、天北線〔てんぽくせん〕、名寄本線〔なよろほんせん〕中雄別~雄別・名寄~遠軽、池北線〔ちほくせん〕)
◆JR東日本4路線(第2次3路線/会津線〔あいづせん〕・真岡線〔もおかせん〕・足尾線〔あしおせん〕、第3次1路線/長井線〔ながいせん〕)
◆JR東海1路線(第3次1路線/岡多線〔おかたせん〕)
◆JR西日本5路線(第2次1路線/岩日線〔がんにちせん〕、第3次4路線/能登線〔のとせん〕、宮津線〔みやづせん〕、鍛冶屋線〔かじやせん〕、大社線〔たいしゃせん〕)
◆JR四国1路線(第3次1路線/中村線〔なかむらせん〕)
◆JR九州9路線(第2次4路線/山野線〔やまのせん〕、松浦線〔まつうらせん〕、上山田線〔かみやまだせん〕、高千穂線〔たかちほせん〕、第3次5路線/伊田線〔いたせん〕、糸田線〔いとだせん〕、田川線〔たがわせん〕、湯前線〔ゆのまえせん〕、宮田線〔みやだせん〕)
あらためて廃線になった路線名を見ると、こんなにも全国にたくさんのローカル線が存在していたのかと、驚かれた方もいたのではないだろうか。そして、読み方が難しい路線名はいくつあっただろうか。乗ったことがある、通学で使っていたなど、なつかしく思い出された方もおられたことだろう。廃止転換されたローカル線の数は、のべ83路線。これ以外にも国鉄時代に廃止された路線も少なからず存在する。JRになってからも、廃止された路線はもちろんあるわけだが、その話はまたの機会に。

文・写真/工藤直通
くどう・なおみち。日本地方新聞協会特派写真記者。1970年、東京都生まれ。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物に関連した取材を重ねる。交通史、鉄道技術、歴史的建造物に造詣が深い。元・日本鉄道電気技術協会技術主幹、芝浦工業大学公開講座外部講師、日本写真家協会正会員、NPS会員、鉄道友の会会員。






