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ワイド&ローフォルムを採用

2代目シティのボディサイズは全長3560×全幅1620×全高1335mm。初代シティが全長3380×全幅1570×全高1470mmだったから、全長は180mm長く、全幅は50mmワイドで、全高は135mmローダウンということになる。全長、全幅に関してはひと回り以上大型化され背が低くなっているため、数値以上にワイド&ローが強調されたフォルムとなっていた。それは全高だけでなく、ショートノーズ&低ボンネットによる効果も絶大で、背の高さを自慢していた初代から一転して低さをアピールしたのだ。

ホンダはエクステリのアデザインコンセプトについて初代ではトールボーイと命名していたが、2代目ではクラウチング・フォルムと名付けている。クラウチングとは100m走などの前傾したスタート姿勢をモチーフにしたものだ。

2代目シティにはワンダーシビックのデザインテイストが盛り込まれている

エアロダイナミクスへのこだわり

ホンダが2代目で背の低いフォルムにこだわったのは、当時のクルマ界ではエアロダイナミクス(空力)が重視されるようになったこととも関係がある。初代シティのように背が高いモデルの場合、走行時に空気抵抗の大小に大きく影響する全面投影面積が大きくなってしまう。空力は操縦安定性、風切り音などを含む走りの質感、さらには燃費にも影響する大きなファクターとなる。

空力はCd値(空気抵抗係数)が小さくなるほど優れているのだが、2代目シティは当時のコンパクトハッチバックではトップレベルのCd値=0.35を実現。空力と言えばCd値のほか、高速時の走行安定性の向上に貢献するCL値(揚力係数)というものがある。これは数字が大きくなると、ボディを浮き上がらせる(リフト)ような力が働くが、2代目シティではCL値=0、いわゆるゼロリフトを実現。ちなみにマイナスリフトとは、レーシングマシンなどのように路面に車体を押し付けるダウンフォースが発生した状態だ。

低く短いボンネットも空力効果抜群

背は低いが室内広さは初代を凌駕

2代目シティはホンダ自身が背の低さをアピールしたこともあり、背が低くなったことばかりが強調されがち。しかし、コンパクトカーとしてのユーティリティを無視してデザインに走ったわけではない。

インパネは奇をてらわずオーソドックス

背を低くしながらもコンパクトカーとして快適な室内空間の実現がホンダにとっての大きなテーマとなっていた。そのためホイールベースを初代の2220mmから2400mmに180mmも延長。前述の全長の延長分はそのままホイールベースの延長分だ。このロングホイールベースを実現させるため、前後のタイヤをボディの四隅に配置するという初代のコンセプトは踏襲して初代に比べて大幅に室内空間を確保することに成功している。コンパクトカーでは全長、ホイールベースとも短いためどうしても前席と後席間のスペースが犠牲になりがちだが、2代目シティは当時の同クラスのモデルに比べても広く快適な室内を実現していた。

ホイールベースの延長もあり室内スペースは初代より余裕がある
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エンジン屋ホンダの力作
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市原 信幸
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