病院内にお店ができたきっかけって?
梅月堂の代表取締役本田時夫さんは「およそ40年前に大学病院内に喫茶コーナーがあり、その運営組織である輔仁会様からのご要望でお菓子を出し始めたのがきっかけです」と話します。
その後、ケーキセットや持ち帰りの要望が増え、輔仁会の運営を経て、梅月堂の直営店舗として運営するに至ります。
病院という場所柄、入院患者や職員からは、病院食以外の美味しいものや甘いものを食べたいという強い要望があったため、それに応えたいという思いが出店の動機となったとか。
本田さんによると大学病院に入る洋菓子店については「全国的なコンビニやコーヒーチェーンなどではあることですが、地元の菓子店としてはかなり珍しいのでは」と話します。
現在、おおむねシースクリームやショートケーキなど15種類、焼き菓子20種類程度の合計約40種類の商品を扱っているとのこと。
客層については、患者さん等の病院利用者と病院職員の割合が半々くらいといいます。
病気への不安や看病の疲れ、医療従事者の過酷な仕事など、緊張感が絶えない場所に甘い香りと美しいケーキが並ぶショーケースがあることで、空間に日常の温もりをもたらしてくれます。
ドキュメンタリー番組での取り上げでさらに知名度アップ
お店の存在が広く知られるようになったのはドキュメンタリー番組で取り上げられてから。お見舞いに来る方や、闘病中の患者さん、日々命と向き合う医療従事者の方がシースクリームなどのおなじみのスイーツで笑顔になる様子は多くの視聴者の心をつかみました。
「番組がきっかけで多くの方に知っていただきました。放送翌日からたくさんのお客様がいらっしゃって、病院の店舗は通常の3倍くらいの売り上げになりました」(本田さん)
ご当地名物の梅月堂のスイーツですが、店舗販売と合わせて、自社通販などで全国販売も展開中です。
近年では食べ物をうまく飲み込めない「嚥下(えんげ)障害」を持つ患者さんに向け、市民団体「ゆめカステラプロジェクト」と共同で開発した「Uni-Cake(ユニケーキ)」という、飲み込みやすい新しいタイプのシースクリームも発売中です(ネット・店舗での冷凍販売)。
「全国の方に梅月堂のスイーツを知っていただけると嬉しい。そしてぜひ長崎に来て、街の魅力とともに味わっていただけたら」(本田さん)と呼びかけます。
多くの人を笑顔にする梅月堂のスイーツをぜひ長崎で味わってみてはいかがでしょうか?
文/おとなの週末Web編集部、提供写真/梅月堂





