季語も型も不問、新俳句の「挑戦しやすさ」の力
新俳句大賞では、俳句初心者の学生の受賞も多いそう。頭のいい生徒が大人受けを意識してしまいがちな一方、斬新な発想や言葉の組み合わせが光を放つというのは確かに想像できるところ。特に、季語や型など抜きに若い感性を込められる新俳句であればなおさらかもしれない。
また、この挑戦しやすい新俳句は学校内にも思わぬ効果が。例えば教室で句会を開催し、みんなで句を作り名前を伏せて出し合う。そして、互いに「これがいい」「あれがいい」と言い合ううちに、地味だと思われていた子の周囲からの見る目が変わったり、あるいは野球一筋の球児が受賞をきっかけに道端の四季の変化に気付いたり。
ちなみに裾野も広く、最年少での入賞はなんと5歳。小学校低学年で初めて俳句を作り、文部科学大臣賞や対象年代の部の大賞に輝いた例まであるのだそうだ。
少子化と働き方改革、時代の波を乗り切るために
もちろん、40年近くも続けていれば課題も出てくる。少子化によって学校自体が減り、教員の働き方改革も急務。新俳句大賞の窓口として応募用紙の配布や回収、送付などの実務を学校で引き受けているのは現場の教員で、それらの授業外の手間は生徒のためであればこそだ。
販促策として始まった新俳句大賞も、いまや文化的・社会的な意義をまとう存在に。伊藤園としてもその意義を絶やさぬよう、今年は教員を対象に校内句会のセミナーを初めて開催予定。子どもの変化や成長を促す教材として俳句や句会の活用を呼びかけていく方針だ。












