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本とワインとスピリッツの魔法がかかったカウンター『葉月』

北斎通りから一本入った住宅街の路地に潜むここは、ちょっと不思議な店だ。

「一応ワインバーです」と控えめに笑うけれど、ワインは主にドイツの生産者の白ばかり。そしてなぜか、スピリッツのボトルがバックバーよろしくズラリと並ぶ。

店内には販売用の古書棚もあって、つまりは、お酒が飲める古書店なのだ。

この魅力的なスタイルは、店主・堀切啓太さんの肩の力が抜けつつも、独自なセンスが光る人柄から生まれている。

料理人でありソムリエでもある彼の目線を通して、“好き”の引き出しが気ままに開け放たれているような空間だ。

国産アブサンやジンといったスピリッツも「気がつけば増えていた」というから微笑ましい。そこにはバーとはまた違う自由な楽しさがある。

ミネラルシュタインリースリング1100円、クグロフショコラマーマレードぞえ 600円

『葉月』ミネラルシュタインリースリング1100円、クグロフショコラマーマレードぞえ 600円 やさしい甘さのあるドイツのリースリングはスイーツにも合う。自家製クグロフはフルーツのジャムを添えるとグッとワインに寄り添ってくれる

自家製スイーツも毎日用意しているそうで、「2軒目にお酒とスイーツもおすすめです」という。

酒と本と、少しの甘いもの。そんなマイペースな堀切ワールドが、のんびりした街の空気に、すごくフィットしている。

店主:堀切啓太さん「2軒目にふらり、も歓迎します」

『葉月』店主:堀切啓太さん「2軒目にふらり、も歓迎します」
『葉月』

[店名]『葉月』
[住所]東京都墨田区亀沢1-17-17maison de boheme 両国 1階
[電話]090-8158-4696
[営業時間]17時~24時
[休日]不定休
[交通]都営地下鉄大江戸線両国駅A2出口から徒歩2分

“ご縁”が繋がる気さくなスタンドで料理とワインを『ビストロ&スタンド Lien(リアン)』

「両国って外からはちゃんこを食べにという目的があるけど、中にいる人が気軽に立ち寄れる店、意外と少ないんですよ」。

店長の五十嵐 淳さんは両国、料理長の和智正記さんは蔵前育ち。そんな思いを持って「この地域で人と人が繋がる場所になれば」と立ち上げたのがこちら。

店名は仏語で“ご縁”という意味だ。スタンドスタイルで気さくに会話が弾む、そんな雰囲気も魅力。

気楽ではあるけれど、和智さんの作る料理は、素材が吟味され、一つひとつ丁寧に手がかけられていてワインが進む。

たとえば人気のNZ産ラムチョップ。ハーブとオイルだけでマリネして低温でじっくりと調理。仕上げは塩のみ。ラムとハーブの香りが心地いいやわらかな焼き上がりだ。

NZ産ワカヌイラムチョップ 990円/1ピース

『ビストロ&スタンド Lien』NZ産ワカヌイラムチョップ 990円/1ピース NZ産ワカヌイのラムは香りよく、肉質にも定評あり。粒マスタードと一緒に

国産野菜を使った彩り豊かな前菜盛り合わせもいい。3種のビネガーを使い、アーモンドスライスののるキャロットラペ、大山鶏ムネ肉のハムもしっとりおいしい。

グラスで合わせられるように揃えたナチュラルワインや、レモンサワーなどでも楽しめます!

店長 五十嵐淳さん、料理長 和智正記さん「一杯からでも気軽にお立ち寄りを」

『ビストロ&スタンド Lien』(左)店長 五十嵐淳さん、(右)料理長 和智正記さん「一杯からでも気軽にお立ち寄りを」
『ビストロ&スタンド Lien』

[店名]『ビストロ&スタンド Lien(リアン)』
[住所]東京都墨田区石原1-29-1 リバーサイド石原102
[電話]03-6820-4903
[営業時間]15時~23時LO、土・日・祝は1 3 時~
[休日]不定休
[交通]都営地下鉄大江戸線両国駅A2出口から徒歩5分

次々と注文が入る喫茶店のカレーは濃厚にしてスパイシー『一丁目茶房』

カフェではない。昔ながらの落ち着く喫茶店。シルバーグレイのマスターと、「どうぞごゆっくり」と心のこもった声をかけてくれるママの佇まいがいい。

開店は49年前で、当時は道の向かいが区役所。その常連さんも多く、メニューもお客さんの声に応じて増えたという。

その最たるものが、今も一番人気の「茶房カレー」だ。45分ほどの昼休み。そこでコーヒーも飲みたいし、食事もしたい……、その要望に応じて誕生したセット。

茶房カレーセット 1200円(カレー単品 800円)

『一丁目茶房』茶房カレーセット 1200円(カレー単品 800円)茶房カレーのライスは基本白米だが、注文時に伝えればドライカレーに変更も可能。ドライカレー単品もある

よく煮込まれた昔懐かしの家庭のカレーのようでいて、スプーンを口に運ぶとしっかりコクがあってかなりスパイシー。お肉がホロリとほどける。濃厚で幸せ。

カレーは11時からだが、その時間を過ぎれば入ってくるお客さんが次々に注文。昼過ぎにはなくなることも多いのでご注意を。

サイフォンで淹れるコーヒーがまたいい。ビターだけどなめらかでスッキリした味が、昔の喫茶店好きとしては郷愁を誘う。

カウンターでポコポコたつコーヒーを眺めていると時間が止まるようだ。

『一丁目茶房』 赤いフードが目印のエントランス。店先にはメニューも

[店名]『一丁目茶房』
[住所]東京都墨田区亀沢1-24-1
[電話]03−3622−1018
[営業時間]8時~17時(ランチ11時~)
[休日]土・日・祝
[交通]都営地下鉄大江戸線両国駅A2出口から徒歩1分

撮影/貝塚 隆(桔梗家、江戸蕎麦 ほそ川、562 -colony-、Lien、一丁目茶房)、西崎進也(葉月)、取材/池田一郎(桔梗家、Lien、一丁目茶房)、岡本ジュン(江戸蕎麦 ほそ川、562 -colony-、葉月)

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

※画像ギャラリーでは、老舗の和食からワインに合うおつまみまで!各店の逸品の画像をご覧いただけます。

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