おとなの週末・京都旅 【画像ギャラリー】おとなの週末・京都旅 やっぱり食べたい京都流 白味噌のはなし・後編 #あぶり餅#京都#旅行#白味噌#西京漬け 記事に戻る 出来立てのあぶり餅は表面がパリッと焼き上げられ、きなこと餅の焼けた香りに白味噌たれの甘みが口いっぱいに広がる時を経たであろう木製の看板には「阿ぶり餅」の文字。店の建物は京都市の景観重要建造物に指定されているあぶり餅は一人前11本(600円・税込)。焼き立てをたれに浸したものがお茶とともに運ばれてくる備長炭の爆ぜる音と餅の焼ける匂いが参拝客を誘う。高温の炭火で焼かれた餅のふくらんだ様子もかわいらしい25代目の女将・長谷川奈生さん。今宮神社の参道にある店を代々守り、店先であぶり餅を焼いてきた白味噌を炊いた特製だれにまとめてどぼんと漬けているので、たれがまんべんなく行きわたる持ち帰り用は3人前(1800円・税込)から。日持ちはその日限りで、「冷めると固くなってしまうので、少し電子レンジで温めてください」とのこと奉納された斎串のおさがりだという竹串の先はY字に割られている。これは焼いてふくれた餅が落ちないための工夫だそう今宮神社の東門。一条天皇の御代994(正暦5)年に疫病を鎮めるため神輿を造営し、紫野御霊会(今の今宮祭)を営んだのが始まりとされる旧参道にはあぶり餅を出す茶屋が向い合せに2軒あり、一和は軒を貫く大きな松の木が目印となっている。観光シーズンは長蛇の列ができることでも知られている参道に面して縁台が並べられ、左手奥には庭を眺める座敷席もある錦市場通りから柳馬場通を上がってすぐ。黒壁に「一」の文字が見えたらそこが「京都一の傳 本店」だ白味噌のまろやかな味わいが身の中にまでしっかりと漬かった脂乗りのいい銀だら。魚自身の脂で飴色に焼かれ、とろけるような口当たり丁寧に切り分けられた切り身を二昼夜以上漬け込む〈蔵みそ漬〉。味噌床は伝統的な製法で造られた調味料のみを加え、保存料等は一切使用しない銀だらは通年で人気の定番。近年は骨を取り除いた「骨取り切り身」や、焼いた切り身を個装したレンジで温めるだけの〈焼きシリーズ〉も人気だとか冷蔵ケースには一切れ(520円〜・税込)から切り身が並ぶ。銀だらを筆頭に金目鯛やかれい、キングサーモン、さけなどが定番だそう〈蔵みそ焼〉の焼きたてを味わえる月替わりのコース(3950円・税込)。一文字の皿には季節の前菜盛り合わせ。黒豆の真丈やふぐたたきとセリの白和えなど京都らしい料理が並ぶ ※写真は1月のお料理京町屋の風情が漂う2階の食事処は午後4時(L.O.午後2時半)までの営業。テーブル席や座敷のほか個室もあり、ゆったりとくつろぐ贅沢なひと時が過ごせる「味噌が焦げて焼くのが難しいと思ってる方もいらっしゃいますが、自宅で上手に焼くご提案もしているのでぜひお声がけください」と川合さん 記事に戻る おとなの週末・京都旅 やっぱり食べたい京都流 白味噌のはなし・後編