ゴール専用クラフトビールってなんだ!?
この世にランニングのあとのビールほど旨いものはない。
個人的には、スワローズが勝っている試合を観ながら、オープンエアの神宮球場で飲むビールと同じか、それ以上に旨いと思う。
(セ・リーグ他球団のファンのみなさんはどうかイラっとしないでいただきたい。我々だって一昨年までは、長いあいだ、なんとも味気なく感じるビールをチビチビとやっていたのだ。)
いきなり話が逸れた。
ランニングのあとのビールの旨さについてだ。
特に蒸し暑い季節は、走ることが目的なのか、そのあとのキンキンに冷えたビールが目的なのか、わからなくなるくらい、ランニングとビールは表裏一体の幸せな関係にある。
それは、デートで行く映画館における映画とポップコーンみたいなものだ。
映画を観るのが目的なのか、ひとつのカップからふたりでポップコーンをつまむ嬉しさに浸るのが目的なのか——。
もう一度話を戻そう。
まずはこれを読んでほしい。
ランニングとビール。
大それた理由なんて無くていい。
自分の足で、肺いっぱいに
新鮮な空気を吸い込んで、
モヤモヤを吹き飛ばすように走った先には、
何とも言えぬ小さな達成感と、
世界一旨いビールが待っている。
ゴール専用クラフトビール。
ランニングを愛する人間の気持ちを代弁する、心憎いコピー。
何より気になるのが「ゴール専用クラフトビール」の一語だ。
そんなビールがあるのなら、飲んでみないわけにはいかない。