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すっかり普及したランニングGPSウォッチ

蔓延防止等重点措置が解除され、大規模シティマラソンも開催されたとあって、今全国で、2年余りコロナ禍のために中止を余儀なくされていたマラソン大会が次々と復活しつつある。

去る4月17日に茨城県で行われた「かすみがうらマラソン2022」にも、様々な感染予防対策のもと、7000人余りのランナーがフルマラソンに出走した。

実際に久しぶりに大会に出てみると、気がつくことがある。
ひとつは、なんといっても厚底シューズが増えたことだ。

2016年にNikeが先鞭をつけ、オリンピックや国際大会、また大学駅伝でも次々と記録が更新されたことから、各メーカーがこれに追随。
当初はトップランナー用とされていた「厚底」も、今ではビギナーから上級者まで、走力に応じたモデルが続々ラインナップされるようになった。

そしてもうひとつが、ランニングGPSウォッチの着用率の高さだ。

多くのランナーがこれを身に着け、1キロごとのラップタイムを計っているので、走っていると、ほぼ同じタイミングであちこちからピピッというアラームが賑やかなほど聞こえ(あるいはヴァイブレーション通知に反応し)、みな一斉に手首に目をやるのだ。

1キロを何分何秒で走るかは、決して記録を狙うトップランナーだけの関心事ではない。
むしろ、42.195キロをちゃんと完走できるかどうかというレベルのランナーのペース管理にこそ、GPSウォッチは必需品と言える。

市民ランナーの誰しもがマラソンについて語る時、自戒の念をこめて「レースの前半にオーバーペースにならないこと」が大事だと言う。
大会となればどうしたってアドレナリンが出まくる。練習の時と違ってたくさんのランナーと一緒に走る。そして追い抜かれることが多ければ焦りもする。
そうやって実力以上にペースを上げた結果、後半に大失速、その挙句最後はもう歩きました、というのは「マラソンあるある」のひとつなのだ。

都立駒沢オリンピック公園の週末。新緑の中をたくさんの市民ランナーたちが駆け抜けていく
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おとなの週末Web編集部 加藤
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