旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう!
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
コリコリ食感がたまらない! 身の旬は夏、肝の旬は秋~冬
おちょぼ口が特徴のかわはぎ。見た目はかわいらしいのですが、意外なほど分厚く硬い皮に覆われています。しかし、この皮はとても簡単に剥がれるのです。このことから、かわはぎという名がつけられたと言われています。
クセがなく、上品な甘味がある身はコリコリとした食感。新鮮なかわはぎを薄造りにすると、ふぐよりも美味しいと言う人もいるくらいです。
かわはぎは身と肝で、それぞれ旬が異なり、身に脂がのるのは8月頃、肝は身の旬が過ぎた秋~冬が美味しくなると言われています。
かわはぎの肝はあん肝より濃厚で、「海のフォアグラ」と称されることも。新鮮なものであれば生食が可能で、生の肝を醤油に溶かした肝醤油にかわはぎの刺身をつけて食べるのは定番の食べ方です。
他にも、ふぐのような食感の身は唐揚げにしても美味です。また、煮つけ、塩焼きなど、どんな料理でも美味しくいただけるクセのない白身魚です。
美味しいかわはぎの見分け方
目が黒々としており、皮がザラザラとしているもの、丸々と太っていて触れると硬さを感じる弾力のあるものを選びましょう。鮮度が良いほど皮が剥きやすいことが特徴です。肝は非常に傷みやすいため、肝を生食する場合には水揚げされたばかりの新鮮なものだけを食べるようにしましょう。
かわはぎの注目栄養素
かわはぎの身は脂肪分が少ないため、高タンパク、低カロリーなことが特徴です。また、タンパク質の代謝を促すビタミンB6の含有量も多めなので、タンパク質が不足気味の人には特にお薦めです。カルシウムやビタミンDも豊富なため、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。