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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・浅草橋の蕎麦の店『手打そば 更里(さらり)』です。

しっとり盃を傾けつつ下町の粋に酔いしれる

駅前の喧騒から少し離れた路地に、清々と暖簾がはためく日本家屋がある。店主の小林さんは、これまた実家も蕎麦屋というサラブレッドで、大森の名店「布恒更科」で腕に磨きをかけ、20年前に古民家を改築して店を構えた。漆塗りのテーブルに腰を下ろし、最初に手を伸ばすのはもちろん蕎麦前。

丸干しいか 1300円、チーズの味噌づけ 700円、焼き海苔 700円

『手打そば 更里(さらり)』(手前)丸干しいか 1300円 ワタのコクと旨みが日本酒を進ませる (左奥)チーズの味噌づけ 700円 モッツァレラに合わせ味噌の風味が沁みて、これまた酒のアテに最高だ(右奥)焼き海苔 700円

熾した火種を仕込んだ専用箱で供される「焼き海苔」は、ゆるゆる盃を傾ける間もずっとパリッと音鳴る凛々しさで、「チーズの味噌づけ」も合いの手にちょうどいい。

もりそば 850円

『手打そば 更里(さらり)』もりそば 850円 かえしを使わず、ダシにたまり醤油と味醂を合わせたツユはキレとコクが共存し、蕎麦のふくよかな甘みを引き立てる

蕎麦は店で石臼挽きした外二で、端正なコシとキリッと冷水で〆た清涼感を、たまり醤油のコクを効かせたツユが包み込む。とは言え店主や女将さんの人柄あってか気取りは一切なし。こんな下町の蕎麦屋で過ごす時間はなんとも心地良いものだ。

『手打そば 更里(さらり)』

浅草橋『手打そば 更里(さらり)』

[住所]東京都台東区浅草橋1-11-3
[電話]03-3863-6288
[営業時間]11時半~14時半LO、17時~21時LO(土・祝20時LO)
[休日]日
[交通]JR総武線浅草橋駅西口から徒歩2分

▶おとなの週末2024年10月号は「ちょうどいい和の店」

2024年10月号

撮影/西崎進也、取材/菜々山いく子
※2024年7月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「未知のお酒、店主の趣味全開な店内…通いたくなる「キャラ濃いめ酒場」のススメ」では、旨い酒と相性抜群の料理やつまみ、それらを供するお店は店主たちもキャラ濃いめで、ある意味必然なのかも……。ということで、覆面調査隊が酒・料理・店主もおいしい酒場を実食レポートしています。

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おとなの週末Web編集部
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