ラーメンの中でも定番&一番人気の高いのが醤油味。淡麗系が主流ながら、素材の旨みを重ねた味や乾物の和ダシで仕上げる店など王道も個性派も増加中。「東京、三ツ星ホテルの「究極のラーメン」ベスト2店…スープ濃厚「ホタテ・エビ」どっさりで、一杯《2640円》でも高コスパ「覆面調査隊」が発見」 に引き続き、今回は町中華のうまいラーメンを覆面調査でレポートします。
人形町「あづま軒」
運ばれてきたそれは、控えめな美しさを放っていた。穏やかに澄んだスープは鶏ガラメインかと思いきや、実は豚ゲンコツ。煮立たせず、こまめにアクを取ることで奥ゆかしいまでに深く優しい味を作り出している。「豚骨は白濁という印象ですが、濁らないスープを作るよう父に教えられました」と2代目が話す通り、このスープ、この味が創業70年近くになる店のプライド。
レシピはほぼ変えていないが、自家製麺の配合はつるモチッとした食感になるよう見直したという。なるべく包みたてを提供する餃子や炒め物にも、誠実さがにじみ出る。しみじみいい店。