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全国のラーメンの名店が出店する「新横浜ラーメン博物館」(ラー博)は、年間80万人以上もの客が訪れる“ラーメンの聖地”です。横浜市の新横浜駅前にオープン後、2024年3月に30年の節目を迎えましたが、これまでに招致したラーメン店は50店以上、延べ入館者数は3000万人を超えます。岩岡洋志館長が、それら名店の「ラーメンと人が織りなす物語」を紡ぎました。それが、新刊『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社)です。収録の中から、 クリーミーで旨みが凝縮した唯一無二のとんこつラーメンを提供する東京・神泉の「麺の坊 砦」を紹介します。

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社、1760円)
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博多「一風堂」創業時の一番弟子

今は2025年ですので、すでに30年以上前のことです。私が1993年に、博多の「一風堂」を新横浜ラーメン博物館に誘致したとき、社長(当時。現在は会長)の河原成美さんの一番弟子として一緒にいらしたのが、現在、東京・神泉(渋谷区)に店を構える「麺の坊 砦」の社長となった中坪正勝さんでした。

中坪さんは、河原さんのもとで、丸5年間の修業が終わり、故郷の富山に戻ろうとされていた時期でした。そこで、嫌われないようにしつこく(笑)お誘いを続けた結果、中坪さんは富山には帰らずに、ラー博出店の責任者として、新横浜に来ていただけることになりました。

そんな中坪さんは、2000年まで「一風堂」に在籍し、翌2001年に渋谷に「麺の坊砦」を開業しました。それから、10年がたったタイミングの2011年、今度は「麺の坊砦」の店主として、ラー博に出店いただくこととなりました。2015年1月に卒業されましたが、実は、ラー博で「店長」と「店主」を務めたのは中坪さんだけです。

現在、いろいろなとんこつラーメンがありますが、中坪さんの作る「麺の坊 砦」のラーメンは、初期の「一風堂」の味を感じさせる、クリーミーで濃度の高い、唯一無二の味わいだと思っております。

【「麺の坊 砦」過去のラー博出店期間】
・ラー博初出店:2011年4月17日~2015年1月12日
・「あの銘店をもう一度」出店:2023年1月31日~2023年2月20日

ラー博に出店した当時の「麺の坊 砦」=2011年
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ブラジル日本人街で食べたラーメンに魅せられ
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